13話 正月評定
趣味がてらに書いてみました
戦国時代にネットショッピングを持っていたら、こうするだろうなと思って書きました
楽しんで頂けたら幸いです
新年に評定を行うとのことで躑躅ヶ崎館に登城しろと言われていた大河は、大広間に到着した
そこには一門衆、24将を始めとした錚々たるメンバーが集まっていた
正月評定は、去年1年の成果を発表し賞罰を行うのと、今年1年の目標を立てる会議だ
「これより評定を行う」
と信玄が言った
今年の成果を発表する前に、信玄は大河の紹介をした
「軍師として大河という者を召し抱えた」
「大河と申します。よろしくお願いいたします」
「お館様、この大河という者はどのような素性の者ですかな?」
と内藤正豊が聞いた
「ふはは、そうだな」
と信玄は思わず笑いを漏らした
自分がこれから言おうとしていることが、あまりに荒唐無稽だと思っているからだろう
「こやつは仏の加護によって450年後から来た者よ」
「ハハハ、お館様、新年早々何のご冗談を」
「冗談ではないぞ、正豊よ」
「なんと⁉」
「正真正銘、こやつは450年後の者よ」
自信満々に断言する信玄に正豊も言葉が出ない
「大河よ、証拠を見せよ」
「ははっ」
大河はまたかよと思いながら楽市楽座で踊るロボットを購入した
適当な呪文を唱えて、念じている振りをする
「おん、はん、めん、ばから、そわか」
それを屋敷で何回も見てきた昌景は、その適当すぎる真言は止めた方がと思ったが、口には出さなかった
「はぁ~~!」
という声と共に何もない空間に突如20cmくらいのメタリックなロボットが出現した
「なっ!」
それを見た諸将は目を丸くした
「ぷくくく」
信玄と昌景は、あの時、自分たちもこのような顔をしていたのだなと面白がっていた
大河がロボットの電源スイッチをONにすると、ロボットはアクロバットな動きで踊り出した
「「なんじゃこれは?これは夢か、幻か?」」
という諸将は戸惑いの声を出した
「正豊よ、お主、このように動く人形を見たことがあるか?」
「いえ、ありませぬ」
「我が妻(三条の方)にも聞いたが、京でもこの様に動く人形は見たことがないと言っておった。それはそうであろう。これは450年後の品なのだからな」
「本当にござりますか?」
「本当です、これは450年後の子供用おもちゃにございます」
と大河は言った
「信じられませぬが、これを見れば信じる他ありませぬ」
「これでこやつを召し抱えた訳が分かったであろう?」
諸将
「「「はは~」」」
とは言っているものの、信じられない将も多くいるなと大河は感じた
「これで紹介は終わりだ。今年の成果を報告せよ」
と信玄が言い。今年の成果の報告に移るのだった
去年は小競り合いはあったものの大きな戦はなく成果は主に内政の事となった
米の収穫量は信濃が40万石と有利であったため、報告でも信濃にある領主が上位を占めた
甲斐は米の収穫量が信濃の半分強なので軒並み低評価である
しかし、今年も金と銀の産出量は多いようで金が不足する心配はあまりないと言えるだろう
「米の収穫量と金銀の産出量は以上でございまする」
と真田幸隆は言った
「例年通りのようだな」
と信玄が言った
「では、次にジャガイモの収穫量ですが」
「ジャガイモ?ジャガイモとは何のことでございましょう?」
と馬場信春が言った
「大河どの。説明くだされ」
と幸隆は言った
「はっ。このジャガイモというのは・・・略。このジャガイモがあれば、米の不作に備えることができます。このジャガイモの利点は、短い期間で大量に収穫できることです。しかし、夏場は腐りやすく、また芽が成長してしまうと食べられなくなるという弱点があります」
とジャガイモの利点、弱点などをかいつまんで話した
「大河どの。このジャガイモはどのような畑で育つのですかな?」
「大河どの・・・」
などと諸将から矢継ぎ早に質問が来た
「待て!大河も困っておるぞ」
と信玄が言った
「ジャガイモの質問につきましては、後程お答えします」
「「「大河どの。よろしくお頼み申す」」」
米の不作時に起こる暴動がこれで抑えられると喜んでいた
「さて、このジャガイモの今年の収穫量は40万貫。純増加で40万貫でございます」
と幸隆は言った
「ほう、素晴らしい結果だな。褒美を取らす」
と信玄が言った
「こちらの件、立案は大河どの。実務者は義信様でございます」
「義信に金100貫、大河に金20貫を与える」
「「はは~。有難き幸せ」」
と大河と義信が言った
これは、義信に手柄を立てさせたということだろう
「さて、今年は、西上野の攻略を目標とする!」
「「「分かりましてございます」」」
評定が終わり宴会が始まった
「大河よ、何か良い酒はないか?」
と信玄が聞いて来た
「何をご所望でしょうか?」
と商人モードの大河が言った
「日本酒、蒸留酒、南蛮の酒、南蛮の蒸留酒がございます」
「ほう、然らば、南蛮の酒が良い」
「分かりました」
と大河は言うとポルトガルワインを出した
「これは、南蛮の国の一つであるポルトガルの酒。ワインです」
「ほう。ワインというのか」
「はっ」
早速ワインを開けると椀に注いで一口あおった
「ほう、美味い」
信玄がワインを飲んでいると、諸将が集まってきた
「お館様、それはなんでござりますか?」
「ワインという南蛮の酒だ」
「我らも頂きとうございます!」
「だそうだ、大河よ出してやれ」
「毎度ありがとうございます」
結構な額を請求できそうだと大河は内心でほくそ笑んだ
後で、その高額な請求を見た信玄は
「なんだこの額は?」
と呟いたとか
ボーナス20貫+酒の利益10貫
その後、諸将にジャガイモの種芋、化学肥料、植え付け方の指南書を付けて渡した
諸将は大いに喜び、大河に感謝するのであった
所持金
2154万ポイント、85貫500文
初めて投稿致します
拙い所もあると思いますが、広い心でお読みいただければと思います
誤字脱字、歴史考証の不備など歓迎いたします
しかし、物語優先で時代考証は完璧にしようとは思っておりませんのでどうぞよろしくお願いいたします
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