3話 道中
趣味がてらに書いてみました
戦国時代にネットショッピングを持っていたら、こうするだろうなと思って書きました
楽しんで頂けたら幸いです
最近、お読みくださる方が増えてきて、それに伴い感想を頂くことが増えてきておりますが
それに対応する時間があまりありません
申し訳ありませんが、少しずつ対応していきますのでお時間を頂きたく存じます
佐吉を加えた大河達5人は、軽井沢宿に2日ほど滞在していた
大河、巴、静の3人が、峠越えの疲労で動けなかったからだ
そしてその間、佐吉は昌景に武術を習っていた
仏様を守るためとのことだ・・・
宿の近くの広場で、昌景が刀の振るい方を教える
「そのように雑に刀を扱うな。態勢が崩れて次に力を入れて振るうことができぬぞ」
「はい!」
昌景の武を表現するならは、小柄な体躯を活かした俊敏さは疾風の如し、その剛力は鬼の如しである
武田家家中でも最強と言われる男である
当然、佐吉は相手にもならない
しかし、戦国時代でも最強クラスの男の指導を受けれるのである、それはとても贅沢なことであった
「ぶはっ。もうダメだ~」
と疲れて大の字に寝転ぶ佐吉
一方の昌景は、汗1つかいていない
「暫し休んでおれ」
と佐吉に休憩を指示した昌景は、見学している大河たちの方に近寄ってきた
「大河よ、体調はどうだ?」
「だいぶ回復致しました」
「その丁寧な言葉遣いは不要だ。もっと気軽に話せ」
「分かりました」
「なら、明日出立で構わぬな?」
「はい、大丈夫です。ところで、佐吉はどうでしょう?」
「そうだな、初陣の雑兵よりマシといった所か」
「そうですか・・・」
大河は、佐吉を引き入れたのは間違いだったかなと思い始めた
「だが、根性がある。やる気もある。このまま続ければ、或は化けるやもしれぬぞ」
「ですが、俺としては別に戦に行くわけでもありませんよ?」
「だが、どこかに行く時の護衛は必要であろう?」
「確かにそうですね」
大河は、佐吉には、少なくともこの旅の間は、このまま昌景に付いて頑張ってもらおうと思った
「ところで、賊は多いのですか?」
「そうだな、戦があると増えてゆくのでな。戦で食料が徴収されると食い扶持が減り、口減らしが行われる。そして、口減らしで村から追放された者が賊となる為だ。たが、戦をやめる訳にもいかぬ」
「それは地獄ですね」
大河は何ともやるせない気分になり言った
「それが戦国の世だ」
「それならば、この世を変えねばなりませんね」
「そうだな」
大河は、この地獄のような世を変えていく決意をした
余談だが、軽井沢宿で大河は、巴と静が女であることを佐吉に明かした
佐吉は、男装を解いた美少女の巴と静を見て惚れそうになったが、仏様の連れに恐れ多いと思い直すのだった
そして、大河から
「巴と静を守ってやってくれ」
と言われ益々やる気を出すのだった
初めて投稿致します
拙い所もあると思いますが、広い心でお読みいただければと思います
誤字脱字、歴史考証の不備など歓迎いたします
しかし、物語優先で時代考証は完璧にしようとは思っておりませんのでどうぞよろしくお願いいたします
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