外伝:布団の魔力に囚われし者
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ある日の夜、大河という者が持ってきた布団とやらが運ばれてきた
「奥方様、これが布団という物でございます。念のため、この布団を調べましたが怪しい所はございませぬ。使い方は敷布団と掛け布団の間に入って寝るだけにございます」
「ふむ、お花よ、大儀であった。それで、そちは試してみたのか?」
「布団を調べた際、少しだけ」
「どうじゃった?」
「直ぐに眠くなってしまう程、素晴らしき品でございます」
「そうか、そうか。それでは早速試してみるとしよう」
「おやすみなさいませ」
奥方は布団の中に入ると寒さで体を丸めた
{む、布団に入った時は冷たいと感じたが、時間が経つにつれ温かくなってきおった。布団の触り心地もサラッとしていて気持ち良く、温かさと相まって眠うなってきたぞ}
「く~~~」
奥方はあっさり眠りにつくのであった
次の日の昼近く
「奥方様、奥方様」
「具合でも悪うございますか?」
はっ
「お花か。今、何時か?」
「お昼近くにございます」
「なっ、なんと言った?」
「お昼近くにございます」
「それではお昼近くまで寝ていたと申すのか」
「一回もお起きになられていないとのことでしたら、そうなるかと存じます」
「なんという・・・。この布団というのは凄まじき品じゃ。寒さなぞ全く感じなかったばかりか、ポカポカして気持ち良いのじゃ」
「それは良うございました」
「これは、殿や我が子にも用意せねばならぬ。お花よ、大河を連れて参れ」
「大河を?」
「そうじゃ、早うせよ」
「はい!」
こうして大河の持ってきた布団の魔力に囚われた人がまた1人増えたのだった
初めて投稿致します
拙い所もあると思いますが、広い心でお読みいただければと思います
誤字脱字、歴史考証の不備など歓迎いたします
しかし、物語優先で時代考証は完璧にしようとは思っておりませんのでどうぞよろしくお願いいたします
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