41.返礼品
しばらくして、庭で、ディーンの剣技を披露することになった。
ディーンの剣技は、素晴らしかった。
大剣に魔法をまとわせ、縦横無尽に剣を振る。
かなりの修練を積んでいることだろう。
その後、みんなの剣技も披露することになる。
剣や槍、斧などみんなそれぞれ得意の得物で技を披露する。
ジークフリードさんの番になった。
ジークフリードさんは、15手の剣技の型を披露してくれた。
そのうち12手は、俺が普段使っているものだ。
俺は、残りの3手を覚えようと必死で見ていた。
「ジークフリードさん、お見事な技です。今度、私に手ほどきしてくれませんか。」
「そうじゃな。ここで会ったのも何かの縁だ。今度訪ねて来るがよい」
「必ずお訪ねします。」
ジークフリードさんは、リヴェルのすぐ南の村に住んでいるらしい。
そして最後に俺の番になった。
ジークフリードさんの技は使えない。
俺は、ドワーフの爺さんにならった型を3手披露した。
「面白い技だ。まるで斧技を見ているようだった。」
当主がそう言いう。
「未熟な技ですいません。」
俺は、そう言うとやっと解放されるとほっとした。
「セフィー君には、ディーンに貴重なものをくれたので、返礼をしたい。我が家に代々伝わる貴重な霊薬だ。ただ、マナが未熟なものには、劇薬となる。ここ数年これを飲んだものはおらんが飲んでみるかね。」
「いただきます。」
俺はどう答えたらいいかわからなかったので、そう答えた。
当主は、皿にのせた赤い丸薬を持ってくると俺に渡した。
俺は迷わず、飲み込む。
すると腹のなか、がうずき出し、熱くなる。やがて激痛が走る。
フェルシアーノさんに教わったとおり、座って気を練る。
しばらくすると痛みが治まり、マナが充実しているのがわかる。
みんな驚いている。
「貴重なものをありがとうございました。」
「いやこちらこそ。今後もディーンと懇意にしてくれ。」
「それでは、私は、お先に失礼させていただきます。」
みんなが見送る中、裏門にたどり着いた。
- とても疲れた。
俺は、宿に帰るとすぐに眠った。
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