34.鍛冶屋と宝石屋
翌朝、ボンブールさんを訪ね、紹介状を見せる。
「グローインとスローインからの紹介か。奴らは元気だったか。」
「はい。色々お世話になりました。」
武器屋の爺さんと店主の名前を聞いていなかったことに今さら気づいた。
「それでどんな武器が欲しいんだ。」
「純ミスリル製の双剣です。」
今使っている武器を見せる。
「スローインの打った剣か。よくもないが悪くはない。」
「おいくらぐらいかかりますか。」
「グローインの紹介だ300万ギルでいい。」
「そんなに安くていいんですか。」
「それなら、純ミスリス製の小手とすねあても作ってやろう。あわせて450万ギルでいい。」
そう言うと、俺の身長や、手の長さ、足の長さなどを計っていく。
「金は前金だ、1週間程度かかる。」
俺は、白金貨4枚と金貨5枚を支払った。
白金貨・金貨・銀貨は、国が違っても使える。
ただし、銅貨と鉄貨は、その国でしか使えないらしい。
アスカの純ミスリル製の剣と胸当ても欲しいと頼んだ。
アスカの大剣を見る。
「よくもないが悪くはない。胸当ても見せろ。」
アスカが胸当てを外してわたす。
「これはサイズが合っておらん。ずいぶん窮屈だったろう。」
俺は、アスカの胸が意外に大きく驚いた。
ボンブールさんは、アスカの身長や、手の長さ、それに胸囲などを計りだした。
― うらやましい。
「よし、前金で300万ギルだ。」
アスカは金貨で支払った。
「2人両方合わせて、2週間はかからん。」
ボンブールさんはそう言うと領収書と引換証をくれた。
俺たちは、鍛冶屋を後にした。
「ずいぶん安く済んだな。」
アスカがそう話し出す。
「そうだな。紹介状がきいたのかもしれない。」
「道具屋を見に行こう。ドワーフの国では宝石を使った魔道具もあるらしい。」
「それはいい、いてみよう。」
俺たちは、道具屋の場所を聞きにギルドに向かう。
道具屋は、大穴の外にあった。
立派な建物で、道具屋というより宝石屋という感じだ。
中に入るとドワーフの店員がやってくる。
「いらっしゃいませ。なにかお探しですか。」
「なにというわけではないのだが、宝石を使った魔道具が見たい。
アスカがそう言うと店員が案内してくれた。
こちらは、能力値を高めるアイテムです。
指輪やペンダント、ブローチ、髪留めなどがある。
指輪とペンダントは、 能力値が、5%アップするという。
ブローチと髪留めは、10%アップするらしい。
また、複数付けても効果はないという。
アスカは、髪留めに興味があるようだ。
価格を聞くと指輪とペンダントは、120万ギル、ブローチと髪留めは、250万ギルするという。
アスカも価格を聞いてあきらめたようだ。
あと200万ギル程度しか持ってないらしい。
店員に男性用の同様のアイテムがないか聞いたら、ないという。
男性でも買っていく人はいるらしい。
男性用があれば即買いなのだが。
店を出るとアスカが話しかけてきた。
「あの髪留めはぜひ欲しいな。」
「男の俺でも欲しくなる。」
「近くにダンジョンがあると言っていたな。」
「ああ。馬車で1日のところにダンジョンの町ウェストリがある。」
「さっそく出発するぞ。ダンジョンで金を作る。」
俺たちは、さっそく乗合馬車に乗ってダンジョンの町ウェストリに向かった。
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