表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/47

32.旅立ち

 乗合馬車が出発する。


 サブリナが声をかけてくる。


 「セフィー、やっぱり優しいのね。」


 「前のパーティのことは、もうどうでもいいことだ。今、最高の仲間がいるからな。」


 3人は、笑っていた。




 馬車を乗り継ぎながら、順調に進み、7日目に中継都市カナンに到着した。


 カナンは、にぎやかで大きな都市だ。


 ヒューマンだけでなく、ドワーフ、エルフ、竜人、ダークエルフが歩いている。




 俺たちは、さっそくギルドに行き、目的地の護衛依頼を探した。


 明後日出発のダリル行きの護衛依頼がある。


 サブリナたちのちょうどいい依頼はなかったようだ。


 ギルドで宿を紹介してもらい、先に宿へ行っているという。




 俺と、アスカは、カウンターで条件を聞いた。


 1日銀貨5枚、5000ギルだが、護衛中は、食事も宿もつくという。


 俺たちは、依頼主に会うことにした。


 依頼主は、ナールさんと言い、武器屋を営んでおり、買い付けに向かうようだ。


 馬車は、2台で、行きは、毛皮を積んでいくらしい。


 移動が往復で10日間、ダリルには3週間ぐらい滞在する予定だという。


 すでに2人の応募があったらしく、護衛は4人だそうだ。


 俺たちは、依頼を受けることにした。


 明後日の朝に店の前に集合することになった。




 その日の夜は、豪勢な食事をしようということになった。


 通りで見かけたおしゃれなレストランだ。


 俺は、革の服のままだが、みんな私服に着替えている。


 「セフィーは、いつもその服ね。他に持ってないの。」


 「持っているが革の服だ。毎日クリーンの魔法をかけているから大丈夫だよ。」


 みんな変な顔をしている。




 みんなでワインで乾杯した。


 「武器ができたら必ずリヴェルに来てよ。」(サブリナ)


 「そうそう。2人でどっか行っちゃったら駄目よ。」(ソフア)


 「それはわからん。私はまだデートしていないからデートもせねばなるまい。」(アスカ)


 3人が大笑いする。




 「王都ダイルの西には、ダンジョンの町ウェストリがある。武器ができるまでそこにもぐろう。」(セフィ―)


 「ひどいな、私とはデートする気がないらしい。」


 「1か月間ずっと2人なんだから、ずっとデートしているようなものじゃないか。」


 アスカが顔を赤らめる。


 「サブリナたちは、いつ旅立つんだ?」


 「明日には立つわ。アスカをお願いね。」


 そんな風に歓談しながら、楽しい夜はふけていった。




 翌朝、サブリナとソニアを送り出す。


 「どこか行きたいところはないか。」


 アスカが聞く。


 明日の旅の準備のほかに特にすることはない。


 「雑貨屋と道具屋ぐらいかな。」


 アスカが、吹き出して笑っている。


 「なるほど、セフィーのデートコースは、雑貨屋と道具屋だったな。」


 「そういうわけじゃない。旅の準備をしたいだけだ。」


 「私は、武器屋と防具屋を見たい。」


 一緒に行こうというと断られた。


 ― 確かに防具屋は採寸する可能性があるからな。



「面白かった!」


「続きが気になる!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ