18.デート中なんだ
それから、俺はギルドに行って、ダンジョンと魔物のことを調べに行った。
8Fのボス、フロストジャイアントや9Fのミノタウロスのことも知りたいが、9Fのボスがわからない。
相当強い魔物だろうから、片っ端から強い魔物を知っておきたいと思ったからだ。
ギルドの資料室に行くと先客がいた。
サブリナだ。
「サブリナも来ていたのか。」
「うん。魔物のことを調べたくてね。」
「やっぱり、9Fのボスが気になるのか。」
「そうよ。セフィーも同じでしょう。」
「うん。だれも帰ってこないのが気になる。」
俺たちは、それぞれ魔物辞典を読んでいた。
夕方になって、ギルドの食堂で食事することにした。
サブリナと歓談していると、1つの集団がこっちに来る。
ユージンたちだ。
ラグラスもいる。
ユージンが話しかけてくる。
「セフィー、いろいろありがとう。ラグラスを連れて帰ってきたよ。」
どうもアリスとレイナが保証人となって開放してもらったらしい。
「俺には、関係ないことだ。」
今度はラグラスが話しかけてくる。
「セフィー、ありがとう。おかげで解放されたよ。以前は本当にすまなかった。」
「俺は何もしていない。見ての通りデート中なんだ。邪魔しないでくれ。」
「ああ分かった。ありがとう。」
ユージンたちは去っていった。
「デート中だったのね。じゃもっと雰囲気のいいところへ連れて行ってもらえばよかった。」
「ああ、そうだな、あんな奴らと会うことなかっただろうからな。」
「セフィーがそのつもりなら、明日も休みにする?」
「冗談じゃなく、疲れた。」
「冗談じゃないのね。告白かあ。」
「もう冗談はよしてくれ。疲れているんだ。」
サブリナは、にこにこ笑っている。
「本当は、懐かしい仲間がそろって、合流したいんじゃない。」
「シャレになってないぞ。あいつらとは顔も見たくないんだ。サブリナもアスカやレイナに腹が立たないのか。」
「腹が立つわよ。よりによって、私の作ったパーティから私を追い出そうとしたのよ。」
「俺は、追い出されたんだ。」
「もうよそう。あいつらの話をしても頭に血が上るだけだ。」
「そうね。」
そこにソニアとアスカがやってきた。
「あ、ずるい。2人でデートしてる。」(ソニア)
「デートなんかしていないよ。」(セフィーん)
「あら、さっきデート中だって断っていたじゃない。」(サブリナ)
「ずるーい。」(ソニア)
「わかった。今度の休みの時は、ソニアに付き合うよ。」(セフィー)
「あら、休日は今日で最後よ。明日からはずーとレベリングなんだから。」(サブリナ)
「私の番は、いつ来るんだ。」(アスカ)
3人が一斉に笑った。
アスカが言うと、俺にはシャレに聞こえなかった。
「面白かった!」
「続きが気になる!」
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