16. 中古のタンク
翌日、ギルドで集合する
そして、みんなでダンジョンに向かう。
今日から8Fのファイヤージャイアントを攻略する。
俺とアスカがどこまでやれるかが、カギだ。
アスカも気合が入っているようだ。
俺たちは、ガーゴイルやトロールに多少のダメージを受けながらも8Fに降り立った。
剣と足にマナを通し、備える。
6体のファイヤージャイアントが現れる。
すぐさま、俺とアスカが飛びかかる。
俺は、剣に思い切りマナを通し、1体のファイヤージャイアントの首をはねた。
そしてもう一体の身体に連続攻撃を仕掛け、倒した。
アスカも一体を薙ぎ払い一撃で仕留め、後衛の1体に切りかかっている。
ファイヤージャイアントがファイヤーアローで、俺とアスカに反撃する。
俺たちは、かまわず、斬り付ける。
サブリナのブリザードで、斬り付けていた2体が倒れた。
最後の1体は、ソニアがとどめを刺した。
「うまく行ったわね。」
「だが、たまたま1撃で倒せたせいもあるだろう。」
俺たちは、このまま8Fを進むか、7Fに戻ってレベリングをするのか、決めかねていた。
俺たちは、協議した結果、7Fに戻ってレベリングをすることにした。
あまりにも順調に進みすぎている。
力不足で痛い目に合うのは避けたいからだ。
この日は、1日トロールを狩ってギルドに戻った。
ギルドで魔石を換金し、併設の食堂で話しをしていると、ハイドが、やってきた。
ユージンやレイナ、アリスもいる。
ソニアにハイヒールのお礼をと言っている。
俺は、そちらには目を向けず黙っていた。
するとハイドは、こっちにやってきた。
「セフィー、いろいろありがとう。そして、以前のことは本当に悪かった。」
「俺は何もしちゃいない。」
「それでも、感謝している。」
そう言うとみんな頭を下げて出て行った。
サブリナが話し出す。
「見たぁ。ユージンは、本当に武器を売ってしまったようよ。中古の剣と盾を持っていたわ。それにサイズの合わない鎧も来ていたわ。」(サブリナ)
「セフィーのアドバイスを聞いたみたいね。」(ソニア)
「俺は、アドバイスなんてしていない。馬鹿にしただけだ。」(セフィー)
「だが、もともと魔剣士は、タンクには向いていない。サイズの合わない鎧まで来ているのだから、相当覚悟したんだろう。」(アスカ)
「この分だと、ラグラスって人のところへも行きそうね。」(ソニア)
「もうよそのパーティのことはいい。うちのこれからのことを決めよう。」(セフィー)
俺たちは、今後のことについて話し合った。
しばらくは、7Fでトロール相手にレベリングをし、みんながレベル14まで上がってから、8Fのファイヤージャイアントに挑むことにした。
また、9Fについてサブリナが、情報を持っていた。
「9Fのボス部屋に挑んで戻ってきた人はいないらしいわ。Bランクのパーティでも戻ってきていないみたい。」
「9Fのボスは、相当強いということか。やはりレベリングが必要だな。」
俺たちは、レベリングの必要性を再確認した。
翌日から7Fのトロールでレベリングを始めた。
俺は、すぐにレベル14になった。
すばやさの能力値が24になった。
力や体力の能力値も限界値の20に到達した。
俺がレベルアップしてから、2週間ほどたってみんなもレベル14にレベルアップした。
俺のクリティカルやマナの制御も精度を増し、トロール相手だとそれほど時間がかからなくたっていた。
明日から8Fの攻略を再開することになる。
俺たちは、準備をするため、早めに解散した。
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