13.ブリザードの巻物
「誰か、ヒールをかけてください。メンバーが瀕死なんです。」
魔術師のハイドが血を流して倒れていた。
ソニアが、近づきハイヒールをとなえた。
出血は止まったようだ。
「すぐに教会へ連れて行きなさい。」
ソニアがそう言うと、ユージンたちは、教会へと去っていった。
「なにがあったんだい。」
「4Fのオーガ戦で前衛が抜かれて、後衛に被害が出たみたい。」
ソニアがそう答えてくれた。
- 何をやっているんだ。バカな奴らだ。
翌日、お祈りをした時に、サブリナ、ソニア、アスカのレベルが13に上がった。
サブリナは、エクスプローディング(爆裂)の魔法を覚えた。
全体攻撃の大魔法だ。
ソニアもハイヒールの魔法を覚えた。
アスカもファイヤーストームの魔法を覚えた。
俺たちは、ギルドで魔石を換金するとともに3人とパーティのランクをCランクに書き換えてもらった。
明日から、トロール攻略に挑むことになる。
俺は、雑貨屋で大きめの水筒を買ってヒーリングポーションを買った。
また、キュアポーションをいつもの小さめの水筒に入れてもらった。
また、道具屋で、スタミナの巻物も買った。
スタミナは、生活魔法で、疲労を回復してくれる。
俺は、準備万端にして、明日に備えた。
翌朝、ギルドに集合して、ダンジョンに向かう。
昨日は、6階でガーゴイルの魔法のダメージを受けながらも順調に7階まで進んだ。
いよいよ本格的に7階攻略である。
6体のトロールが現れた。
前衛3人は、すぐにトロールに斬り付ける。
後衛のトロールがブリザードを唱えた。
サブリナもエクスプローディング(爆裂)の魔法を唱える。
傷を負っている前衛の3体を焼き尽くし、後衛の3体にも大ダメージを与えた。
俺たちもブリザードでダメージを受ける。
サブリナが、もう1発となえる前に前衛3人で残りのトロールを倒した。
前回来た時とは、大違いだ。
なんと言ってもサブリナのエクスプローディング(爆裂)の魔法の威力と範囲はすごい。
俺たちは、ダメージを受けながらも、トロールを倒しながら、ボス部屋の前までたどり着いた。
ボス部屋に入る。
ボスは、トロールキングだ。取り巻きは8体もいる。
ソニアがトロールキングのタゲをとって、対峙する。
俺とアスカが取り巻きを攻撃する。
サブリナがエクスプローディング(爆裂)の魔法を放つ。
俺とアスカがダメージを与えた取り巻き4体は、倒した。
トロール4体がブリザードをとなえた。
俺たち4人は、全員ダメージを受けた。
サブリナが再びエクスプローディング(爆裂)の魔法を放つ。
取り巻き4体のうち2体を倒した。
俺とアスカは、残り2体にとどめを刺した。
残るは、トロールキングだけだ。
ソニアがうまく抑えてくれている。
サブリナのエクスプローディング(爆裂)2回分のダメージもあるはずだ。
俺たちは、一斉にトロールキングに襲い掛かり、トロールキングを倒した。
トロールキングは、魔石のほかにドロップアイテムを落とした。
アイテムがドロップするのは、ごくまれなことだ。
サブリナが拾うとブリザードの巻物だという。
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