表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/75

--7

「....そういやクラスの田中に誘われてたな。出場競技数増えるからまだ返事してなかった。」



考えてからそんな返事をすると、さくらが顔をしかめて行くのが見てとれた。




「え。何。何でそんな顔すんの。」

「.....別に。用なくなった。じゃあね。」

「待て待て待て。」


フイッと顔も体も向きをかえられ、去ろうとする腕を掴む。肩はさっき振り払われたから、なんだけど。



「何よ」



ムス、とした顔を向けられる。



「お前、俺と二人三脚出たいの?」



思った事をそのまま話すと、顔を真っ赤にしたさくらが更に眉間にシワを寄せる。

え。なんでそこで赤くなる。

なんでそこで更に不機嫌になる。




「田中とお前なら、俺お前とがいい。」

「――!?」



眉間にあったシワがなくなり、びっくりした顔がそこにある。

口をパクパク言わせる顔がまた可愛く見える。

俺も重症だな。



「あれ?二人三脚の誘いじゃないのか?」



返事がない事に不安を覚え、疑問をなげかける。

さくらはまた眉間にシワを作るが、今度は怒ってはいない様だ。

少し困った様な顔をして、目を反らす。



「べっ...つに...なんか参加しなきゃ体育の単位がとれないとか言うから、気が合う奴と二人三脚なら...と思っただけで...コウじゃないといけない、てわけじゃ....」



ボソボソ、と呟くさくらを不思議に思いながら、ポカン、と見つめる。



「俺でもいいなら、俺と組もう?」



下を向くさくらの顔色を伺う為、体を傾けて顔を覗きこむ。



「わ!わかったから!よろしく!」




それに対しさくらは目を丸くしてバタバタと去って行った。



「何...だよ?」



頭にはてなマークが飛び散る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ