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「これは....本当に?」

「橘さん肌も綺麗ね~!やりがいあるわ~!」


衣装替えの為にスタイリストさんの佐藤さんと共に控え室に来たのはいいけれど、これから着替えると言う衣装を見て絶句した。

そんな私を横から覗き込んで目をキラキラ....いや、ギラギラしている佐藤さんに、一歩下がる。


「着替えたらメイクさんに入ってもらうからね!はい、きっと、いや確実に似合うわよー!」


まるでスキップでもしそうなテンションの佐藤さんに衣装を渡される。

メイクさん呼んでくる~その間着替えててね~と佐藤さんは本当にスキップでいなくなった。


「こんなの着るの........?」


顔がひきつる。でも仕方ない。これはバイト、たっかい報酬のバイト、とぶつぶつ呟いて着替えた。

近くに今回の撮影の資料が置いてあったのでそれに目を通していたらメイクさんと共に戻ってきた佐藤さんに抱きつかれた。


その後佐藤さんとメイクさんがキャッキャしながら私の顔を髪をいじるのに呆れながらもメイク技術に見惚れる自分もいた。

ちょっとでも見習おう。


それはもちろんコウの為に。

化粧をした私を見たら、コウはなんて言うだろう。

コウの事だから、褒めてくれる事はわかってる。

最初の反応を見たい。秘密にしないで連れてくればよかったな、なんて恥ずかしいくせに矛盾した事を思う。


我ながら乙女な発想に苦笑して、控え室を後にした。

すれ違う人にかなり見られた。慣れた目線。でも今の私は、人生で一番綺麗。

キャッチコピーと私の心情は今まさにマッチしている事だろう。


撮影も上手くいく。

そんな自信まで出てきた。

化粧品後で叔父さんから脅し取ろうとまで考えた所で、スタジオに戻った。


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