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どう考えてもおかしい。

この状況はなんだ。


さくらに会いたいからさくらの家に来て。

さくらの家だと慣れるまで余裕ないからと課題を持ってきて。

その課題のせいでさくらの部屋で過ごす事になってしまって。(いや、それは嬉しいけど嬉しくないと言うか俺の理性が試されると言うか。)

俺の課題はまだ5分の1くらいしか進んでないのにさくらはもう終わらせてしまって。

(あ、もう課題口実に使えない。教えて貰う名目にチェンジだな)


それで、だ。

何故にさくらが俺の膝で寝てるのかって事。 ベッドで寝ればいーのに。

(いや、それはそれでまずいか。

それにほっとかれてる感はんぱない。)



悶々と考えていると、  膝の上でさくらが身じろぎする。

(ひ、膝がこそばゆいっ)

コロン、と仰向けになって見えたさくらの寝顔。



「....寝てる時まで綺麗だなぁ」



顔にかかってる一房の髪をどけてやる。

長い睫がふるると震えて、小さな口が少し開いて何か呟いた。



「何?なんて言ったの?」

「....ーーー。ふふっ」



にこおっ、と寝ながら笑う顔がものすごい可愛くて、悶えていたら、さらにさくらは寝言を言う。


「コ...ウ....すー....」


す?すの後は何?すーって只の寝息?


「さくら?おーい....」


後はただ規則正しい小さな寝息だけで、言葉を発する事はなかった。

ため息をついて、さくらの髪をさらりと撫でてみる。

サラサラで、艶のある、綺麗な髪。

フ、と苦笑して、さくらのおでこに口づけた。





自分のしてしまった行動に、ちょーーー焦ったのは別の話。


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