表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/75

--6

始業式以来、さくらとは今までもそうしてきたかの様にたわいない事を話し、馬鹿にして、馬鹿にされ、一緒に帰る日もあれば一緒に買い物に出掛けたりもする様になった。



出会って二ヶ月。

これこそ馬が合う、と言うのだろう。

綺麗すぎる顔のさくらについつい見とれてしまうのは自分だけではない、当然の事だと納得させ、中身が気にいっているから一緒にいたくなるのは仕方がない。



さくらに惹かれる心は、日を追うごとに増して行く。




先程言われた「私が話しかけて気づかないとかコウのくせにムカつく」というのも、まるで自分のものの様に言い捨てる言い方に心躍る。




「で、どうした?」

「ん....」




チロ、と上目遣いをされてドキリとする。

いや、165cmの身長の(ミスコンデータより拝借)さくらより、10cm弱高い自分を見るには上目遣いになるのは自然な事なのだか、不意にされるとなんと言うか....心臓がキリキリなる。




「ん?」



心臓の音はとりあえず気にしない事にして聞き返す。



「体育祭、近いでしょ?」

「あ?...あぁ、来週土曜だな。」

「二人三脚、もう誰かと予定ある?」

「は?二人三脚?」



思わず聞き返す。

二人三脚...そういえばそんな競技もあったっけ。

確か今週始め、クラスの女子数名が俺のとこに来て、何に出る予定なのかを聞かれ、よかったら二人三脚を一緒に出てくれないかとそのうち一人に言われた様な....。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ