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「とりあえず、これで拭いて?」



バスケ部の部室に着くと、もう部員達は帰った後なのか、誰もいなかった。

俺は部室の一角のベンチに自分のスポーツバックと制服を置いていたから、そこまで行ってバックの中からタオルを出した。


それをさくらに渡すべく振り向いて話すと、それまで着いて来ていたさくらが傍にいなかった。



「なんでそんなとこにいんの」



見るとさくらは部室に体半分だけ入る形でドアの縁に寄り掛かっていた。



「...なんか汚いから」



そう言って眉間に皺を寄せてチラ、と辺りを目だけで見渡す。

つられて視線を辿ると、床に二つ、ジュースの空き缶が転がっていた。


改めて部室を見渡してみると、成る程。汚いといっても差し支えない。


バスケットボールが二三個転がっていたり、誰のか定かではないタオルが机にくしゃくしゃに置かれていたり。誰か申し訳程度に掃除してるのか人が座る所にはホコリはないが、...うん。汚い。



「....さくら、潔癖?」

「は?これで平気な方がどうかしてる」



さも嫌そうに、眉間の皺が更に深くなる。



「これはまだ使ってないから。」



本来の目的を思い出してさくらにタオルを渡すと、ジッと俺を見る。


う。目力に押されそう。


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