90 とある一言で……
番外編のネタを募集しているです。
カードに書いてある内容はこうだった。
☆ご要望カード☆
-素朴な疑問からどんな悩みでも構いません。自由にどうぞ-
匿名希望・ペンネーム・名前↓
※名前を書いて戴ければ個人的なものでも構いません。
注意:出来れば鉛筆かシャーペンで読める程度に薄く書いてください。
「真樹、最後の注意事項って意味あるの?」
「資源の再利用よ」
そうですか。消しゴムで消して再利用するのか……。案外真樹はケチだな。いや、今の世の中では良い考えかもしれない。
「できた……」
話し込んでいる間に愛が作ってしまったらしい。その後、許可をとり、設置して帰路についた。
「ねぇ、愛」
「何?……」
「清水くんの話し方が何だかたどたどしい気がしたんだけど……」
「彼女は話し馴れていない……。それだけ……」
「ふ〜ん」
外国かどこかに住んでたのかな?
………ん?……『彼女』?
〜数日後の放課後〜
「中島くん、またあなた宛てだよ?」
「坂本さん、消しておいて」
「でもボールペンで書いてあるよ?」
「じゃあシュレッダー行きで」
「は〜い」
ここ数日の間、僕(私)や優稀さん、真樹に坂本さん、渡辺くん宛てのラブレターがたくさん目安箱に容れられている。ちなみに渡辺くんは少なかったし、好きな人からのもあって付き合っちゃったらしいけど。
「まともな意見とかないのかしら?」
こちらは少し怒ってる真樹。
「何で男の有希の方が男子からの手紙が多いのよ!ねぇ、優稀」
とか言いながらボールペンで書かれたものをシュレッダーに放り込んでいる。
「ホントですよ。有希くんには真樹ちゃんと私がいるのに」
同じくボールペンで書かれたものをシュレッダーに入れている優稀さん。
「「「「えっ!?」」」」
東城さん、坂本さん、清水くん、渡辺くんがまるで
「初めて聞いたぞ」って言いたそうな顔をしている。まあ、そうなんだろうけどね。
「やっぱりそんな関係だったんですか〜。ああ、誰にも言わないから」
たぶん、助かります、坂本さん。
「俺は興味ない」
そうですか……。彼女いるもんな。
「オレもどーでもいいかな?」
清水くん、やっぱりちょっと変だ。何かが変だ。
「あ、あたしだって……その……」
あの〜、東城さん?もしかしてあなたもですか?
「あたしだってゆーちんのこと……」
なんか告白フラグが立ったかも……。
「どうでもいいんだから!」
そんな告白望んでねぇ!
「……じゃなかった。好きなんだから!!」
そうか……間違えて言ったのか……。ん?さっきそのあと何か言ったよな……。
「東城さん、もう一回」
「だから……その……あ、あたしもゆーちんが……好きなんだってば……」
今後、どんな事が起きるか……展開しづらいです。