88 「『燃えない』ゴミ」じゃなくて「『燃やしたくない』ゴミ」だと思う……
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〜放課後〜
掃除も済んであとは帰るだけとなった。
「生徒会のメンバーどうしよっかな〜」
「放送とかで宣伝して集めればいいじゃない」
「でも今しても……」
「急いてはことをしそんずるとか言うじゃない。明日でも十分よ」
「期限が今週末なんだけど……」
ちなみに今日は木曜日。絶体絶命だよ……。
「そういえば、明日は朝会があるじゃない!」
「急遽募集するの?」
「それしかないわ!どうせ生徒会室はもう私たちのものだし、昼休みか放課後に集まってもらえばいいのよ!」
「昼休みがいいと思うよ。放課後じゃ大変だし」
「どうせ面接するんでしょ?私が読心してある程度絞るわ」
そして、翌日の朝会。
《では新年度生徒会から連絡があります》
「新年度生徒会では生徒会のメンバーを募集しています。極小さじ一杯分でも興味のある方は昼休みに生徒会室へ来て下さい。簡単な面接をしますがすぐに終わります」
〜昼休み〜
「で、真樹さん?このゴミの山はなんでしょうか?」
僕が生徒会室に着いたとき既に真樹によって若干人数が減らされていた。
「ただ、ゴミ掃除しただけよ」
「ゴ、ゴミだなんて……」
「ほ、本城たん……」
「キモい」
ゴスッ
お気の毒に……。
つまり、僕らの隠れファンらしき人たちか。確かにゴミだ。人の性別が分からないなんて。
「で、こっちが本気で生徒会に入りたい方々よ」
優稀さんと愛もいるが知らない人の方が断然多い。と言ってもゴミではなかったのは9人ほどだが……。
「えっと、山崎さんと伊東くんと竹田くん、評価目的やめんどくさいけど、とか考えてるなら帰っていいわよ。別に足りてるし」
真樹の厳しい言葉で3人は門前払いをくらった。魂胆丸だしなら門前払いも頷ける。
「じゃ、座って」
残った(優稀さんと愛も含む)6人が椅子に座った。
「んじゃ、希望する役職と簡単に自己アピールしてちょうだい」
「あの……名前は……」
「分かるからいいわ。おおよそ来る人なんか予想できるもの。下調べを軽く済ませればいいだけよ。じゃ、坂本さんから」
「は、はい。希望は会計ですが責任感があまりないので……」
「意欲があるだけゴミよりましよ。合格。じゃあ会計の副委員ね。有希の所に行って記名してちょうだい」
「はい!」
結構、審査が緩いのか、あるいはもう真樹が合格と判断したから残したかは定かではないが決断が早かった。
「じゃ、次は優稀ね。一応自己アピールして」
「えっ、洞察力の能力持っていますので作業効率が良くなると思います」
「んじゃ、会計の委員長で。次、渡辺くん」
「俺の希望は書記で。まあ、書くの速いし漢検2級あるんで」
「じゃあ書記の委員長ね。坂本さん同様有希の場所行って。次は……」
ここらへんの話についてはこのこなが何故作ったかを後悔してるです。もう、人物は増えないで……。と思いつつもこれから4〜6くらい増えるですぅ……。……畜生。