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79 山は白銀……

「あのっ!」

優稀さんが大声で場を制す。

「本人の意見を尊重するべきだと思います!」

まさにこれが正論だろう。

「有希は私たちと行くわよね〜?」

「中島、俺達と……」

1つ頭に浮かんだことが……

「あのさ……」

「「何!?」」

「僕、スキーは1番上のレベルになるんだけど……」

僕は意外とスキーは大得意だ。だから毎年1番上のレベルの班だ。

「このクラスで1番上の班になる人はいるの?」

毎年1クラス2〜3人だ。

そこで1人だけ、すっと手が挙がった……。

〜当日〜

僕らは2人でリフトに乗って上っていた。

「えっと……誰だっけ?」

「近藤です。いい加減覚えてください。2日間一緒なんですから」

「すみません……」

「お互い自己紹介としましょうか。今頃、クラスの人くらい把握してるものだけど……。あたしは近藤命、『命』って書いて『みこと』って読むの」

「もしかして、家が神社とか、ないよね?」

少し、こころあたりがあった。近藤といえばここらへんでは神社をしている家もあるから。

「そうよ」

あたり!(嬉しくないけど)

「最近あの親父ったら母さんの買ったファッション雑誌見て『家にもこんな可愛いモデルさんが巫女さんになっていてくれたらな〜』とかほざいてたから顔面殴ってやったわよ!」

親父さん、ご愁傷様……。

僕らはリフトを降り、更に上を目指すべく、リフトに乗った。

「じゃあ今度は僕だね。名前は知ってると思うけど中島有希、不本意ながら生徒会会長をさせてもらってます」

「ねぇ、変わって見せてよ!」

いつもこの展開だよな……と思いつつ変わる僕だった。

「近藤さんは何か能力があるの?」

「あるけどあまり使いたくないかな?」

「どんなの?」

「万物操作。自分も例外なく、触れてれば殺しちゃうことだって出来ちゃうのよ?自分が怖いのよ……」

「大丈夫、いいことだって絶対あるから……」

「うん……」

「ところでさ……」

「何?」

「戻っていい?」

「リフトから降りるまでダメ!いいよな〜、可愛いくて、スタイルもそこそこ良くて。今度、家にバイトに来ない?バイト代はずむからさ〜」

「考えておくよ」

私はとにかく戻って降りる準備をした。

滑っている途中、愛を見つけた。不自然なまでに軽々としているな……。

「東雲さん上手だね」

「いや、そうでもないよ」

愛と近藤さんにばれないように愛に魔法解除をする。

コケッ

「うわっ!」

ズササササササ(転んだ)

「誰か助け……」

やっぱりな……。


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