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75 作戦会議?……

翌朝のことだった。朝ごはんの買い物を24時間営業の某スーパーで済ませ帰宅する途中、雪が降ってきた。冬だから当然降るが登校するときは吹雪になっていた。僕らは保護者の車などを使えないため、歩いて行かなければならない。

「多少痛いのと、びしょ濡れのどちらを選ぶ?……」

「多少痛いのが楽かな?障壁張れば痛くないし」

「それがいい……。障壁は任せた」

どうやら雪をさらに冷やしてベタつかないようにするらしい。そうして風だけが敵となった状態で学校へむかった。この前魔法を使った際に男のままだと非常に疲れたので変身した。

…………。

「なんであんたたち濡れてないのよ!」

朝、真樹の第一声がこれだ。普通は

「おはよう」だろ。

-魔法使いました-

-不自然じゃない!吹雪なのに濡れてないのは-

-言い訳は考えてある……-

「バスに乗ってきてベタ雪になる前に走って着いてから払い落としたから……」

「運が良かったですね」

「あ、優稀さんおはよう」

どうやら信じてもらえたようだ。

「おはようございます」

「おっ、中島ちょっと来てくれ」

佐藤が呼んでる。何の話だろう?

「例の職員室を攻める件だがお前らは教室で待機している作戦にしたいんだが……」

「なんで?」

「田中とお前は全体的に点がいいし、本城は英語、東雲は国語の学年トップだからな。巷では頭のいい仲良し4人組ということで有名なんだぞ、お前ら」

「佐藤だって社会はよかったじゃん」

「俺は指揮を執るから待機できない」

「いつにするの?」

「明日だな」

「たぶん教師が相手だと長引くよ?」

「秘策がある。もしもの時しか使わんがな」

そして昼休み、佐藤は明日に実行することを告げ、作戦を事細かに話した。幸い、このクラスはこの吹雪の中、全員出席していた。ちなみに校長と教頭は忙しく不参加なので最終目標は教務主任(この学校では副教頭)となるらしい。私と愛はみんなのために秘密裏にさらに一仕事した。このことは誰にも秘密だ。

「…………というわけです、先生」

次の日の朝、担任が教室に来た時に佐藤が事情を説明する。

「後悔しないな?」

「しません」

「では生徒間と同じく一限開始時間から開始する」

そして、私たちは戦いに備えて作戦の確認を入念に行った。

チャイムがなる。私たちは作戦通りに動き始めた。

「なぜか今日は教師がたくさん休んでいる。だから授業中に攻めれば簡単に倒せる。が、その前にこれから来る自習監督を倒さなきゃいけない。そこで4人で袋叩きにしろ」

と佐藤が言ってた。酷いな……。

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