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65 比較的平凡かな?……

やることもないので宿題をすることにした。真樹は英語得意だし。代わりに数学を教えてる。しいちゃんは国語だ。

「真樹、子供の頃に彼は上手に歌を歌えなかった、って英訳出来ないんだけど……」

「簡単じゃない、When he was a child,he couldn't sing songs well.じゃない」

何でsongは複数なんだろ?

「歌は一つとは限らないじゃない」

「英語なんて喋れなくてもいい……」

「ふ〜ん、そう……」

真樹の眼の色が変わった。やばいぞ、これ。

「なに……?」

「じっくり、みっちり教えてあげる……」

「ひぇ……?」

その日、真樹が帰るまで地獄絵図のような光景が続いた。おかげで宿題は全て終わったが。

「死にそう……」

そんなこで死なないでください。

ぎゅるるるる〜

「お腹すいた……」

勉強詰めでご飯の準備してなかった!

「じゃあ私が……」

「何か作れるの?」

「有り合わせで……」

「じゃあ任せたよ」

さて、僕はゲームを楽しもう。野菜類や肉類はほどほどにと言っておいたし。

「醤油にスライスチーズをそして……」

数分後………。

「できた……」

「……」

「できた……」

「……」

「できた……(怒)」

「……」

ブチッ

ああ、せっかくラスボスの体力が100きったのに……、電源切るなんて……。

「ちょっと!しい……ちゃ……」

「できた……」

机の上には見るも無惨な物が2つ並べられていた。しかも小さな皿にドロッとした物が……。

「なに……これ……?」

「食べれば分かる……」

しいちゃんは食が進むらしい。試しに片方を少しご飯と食べてみる。

「!!」

そんな馬鹿な!黒くてドロッとした物が……

「そっちは牛丼……」

牛丼の味になるなんて!

「魔法は使ってない……。人間の味覚は曖昧だから実際にないものでも味は再現できる……」

一種の魔法だよ、科学という名の。

「調味料なら完備……」

調味料でほとんど作ったんだ……。

「デザート……」

こっちは見た目がまともそうな杏仁豆腐ではないか。

「これも!?」

「そう……。でも……」

「いただきま〜す♪」

パクッ

もぐもぐ

「まだ試作段階……」

「ぐばぁ……」

ゲキマズ!意識が遠退いていく……。

…………………。

「んんっ……朝?」

「すぅ〜……か〜……」

額から濡れたタオルが落ちた。

「看病してくれたんだ……、ありがとう……」

「ん〜、むにゃむにゃ」

さて今日は何日だ?

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