表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/187

55 世の中は複雑だったりする……

少々分かりにくいところもあるかも知れませんがたぶんもうでできません。数学的表現をしたかっただけです。なんだか最近、このこなは活力が欠乏しております。

「次はあなた……」

もう的があった。

「私よりすごいのを出すんじゃないわよ!」

いやなこった。

「………………………」

「ユキは何してるの?」

「彼女は詠唱を使ってる……」

なにそれ?知らんで使ってますよ?

「何なのよ?それ」

「ある程度強力な魔法は詠唱を必要とする……。威力と長さは比例する……。でも彼女の唱えてるのは聞いたことがない……」

「もういつでも使えるよ〜」

しいちゃんの説明が終わる頃には詠唱は終わってた。私の足元には小さな魔法陣。それを的まで移動させる。

「初めて見る……。彼女の本気……」

「ユキ、私よりすごいのを(略)」

「やだ」

そういって発動。あっという間に白い光の柱に包まれて跡形もなく消滅した。

「すご……」

2人とも唖然。私も驚いた。

「結構加減したんだけどな〜」

「どうやったか教えなさい!」

「知りたい……」

しょうがないな〜、教えよう。

「まず、しいちゃんなら知ってると思うけど属性を混ぜれば新しい属性ができるの知ってるよね」

そういって手の平に氷を作る。これは水属性に風属性を混ぜて水の温度を下げただけ。

「知ってる……」

「こう?」

真樹が頑張って氷を精製する。

「そう……、でも関係あるの?……混ぜること自体が高等技術……」

へぇ〜、と呟きながら真樹は次に手から蒸気を出して氷を溶かしてる。

「それで、さっきのは火(FLAREなので以下魔法構成式の時はF)、水(AQUAなので以下A)、風(WINDなので以下W)、土(EARTHなので以下E)、雷(THUNDERなのでいかT)を混ぜて無属性にするんだよ。ただし、普段使うの(BOIDなので以下B)と違って遥かに強力な無属性なんだよ」

「すごい……」

「それらを光と闇でそれぞれ作って、通常の無属性で魔力増強の付加をかけて光で補助しながら闇の方を放っただけだよ」

まとめると、光{(F×A×W×E×T)+B}+闇{(F×A×W×E×T)+B}、である。

「ユキ、あなた何者?まるで全部知ってたような感じじゃない!」

「幻覚じゃない……」

幻覚、という言葉にいらついたので更に威力を落とした簡易版(基本構造は同じ)を使ってしいちゃんの左肩から先を吹っ飛ばした。

「痛い……」

「ごめん、回復魔法もう使えない」

「ユキの馬鹿!後のこと考えなさいよ」

慌てて真樹が傷口を塞ぐ。

「これ……なんで……」

しいちゃんが呟いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ