41 見た目では分からないものがある……
「それは俺が感覚系の反射神経の強化を持ってるからだ」
つまり避けられるわけか……。
「そうなの?関係ないわ」
数分経てば分かる、これは……先輩の負戦だ。
「お前何者だ?」
「2学年のA組、本城真樹」
「一つ下の女になめられるとはな」
「汚いあんたなんか舐めたくない」
「き、たな………うるせぇ貧乳!」
あ……。
「(ブチッ)有希はどうなのよ!?」
「顔が……俺好み……」
吐き気が……。
「そう……最後に言っておくけど…………」
「何だ?」
「あいつは……有希は男よ」
「な……!」
ボコッ
痛々しい音だなぁ……。
「しいちゃん、起きろ〜」
さて観戦続行。すぐ終わると思うけど。
「ぐ……はやい」
「学校1番が何よ」
「お前は……?」
「世界一。こっちはあんたとは違うんだよ!でも……さっきの喰らって立ってられるなんてすごいわね〜」
は〜、と溜息をつく。
「隙あり!」
「キャッ!何するのよ!離して〜!」
羽交い締めにされたようだ。流石に真樹でも力は敵わない。
「これならどうだ?」
痴漢行為を働く先輩。
「いやっ………やめ……」
「やめないと燃やす……」
あ、しいちゃん起きた。
「タバコに火でも点けてくれるのかぁ?」
「ほしい?……」
「まじかよ……」
「しいちゃん、助けなさいよ!」
「待ってて……」
そういって即座に数百ものタバコをポケットから取り出し、先輩の口に突っ込み何かで着火した。言うまでもなく炎上。……どこからだしたの?そのタバコと火。
「しいちゃん……酷くない?」
「僕もそう思う……」
その後表通りにでて解散した。
帰ってから貰ったイヤリングの説明書を開く。わけの分からない記号が並んでいた。
「読めない……」
が下の方に何か書いてある。
-読めない場合はレンジでチンしてください-
紙をチンして大丈夫かな?取り敢えずしてみる。
チンッ
何も変わってない……いや裏だ。今まで書かれていない文字が書かれていた。
-取扱説明書-
-まずは沸騰したお湯を平たい皿に浸します。-
料理のレシピか?
-次にそれにイヤリングを入れ、極少量の土(砂)を入れてよく混ぜてください。-
よくわからない。
-最後にあなたの血を入れてください。すると液体がなくなり、もう一つのイヤリングがでてきます。-
取り敢えずやってみよう。
数分後……。二つイヤリングがマジでできた、魔法みたいに。
-そして、これらを付けて就寝すれば出来上がり。朝にはその能力を発揮します。-
本城さんは最強かもしれませんです。