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39 噂はカビより速く広まる……

話よりタイトルのネタが尽きそうです。一応その話にあうサブタイトルとなってるので見てみてくださいです。

「うるさいから少し寝てもらった……」

「早く話しを済ませて真樹を起こせ!」

「分かった……でも、あなたもうるさい……」

「ムグッ……」

口が開かない!

「いいから聞いて……」

思わず2度も頷く。

「あなたには全員にばれた後でもいいから私の目の前で能力を使ってもらう……変身前と後にする質問に正直に答えてもらう……それだけ……」

「それが何か僕にとって意味あるの?」

あ、喋れた。

「少し……それでも等価交換にはならないから終わったら他人の能力から干渉されない能力をつけてあげる……」

「読心とか池垣の能力も防げる?」

「当然……」

「なら……」

「交渉成立……」

その後、真樹はしいちゃんが手を鳴らしたら無事に起きた。いったいどんな能力を……。

〜昼休み〜

2年ではもう半数以上に僕の能力が知れ渡っていた。

「行くまでもなかったな……」

池垣はこのことが予測出来ていたのかもしれない。

「ゆうちゃ〜ん」

恭子さんが引っ付いてくる。いい加減慣れてきたので避ける。…………なに!!ホーミング機能が搭載されている(追いかけて来た)だと!!

「恭子さん、内密にと言いましたよね?」

わざと敬語でくっついた恭子さんを引きはがしつつ質問する。

「そうだっけ〜?」

「だから言ったのに……」

「昨日真樹がいれば……」

「しょうがないでしょ……」

そういえば優稀さんが見当たらない。

「優稀は今日も頭痛だけど?」

いつ来るんだろ?

「そんなことより、東雲ぇ!あんた私に何したのよ!」

「しいちゃん……って……」

「うるさい!あんたの能力明かしなさい!」

「あなたの方がうるさい……」

「真樹、ほんとにうるさいから……」

いつのまにか廊下は静まり返っていた。

〜そして放課後〜

「今日の放課後少し……」

「週末じゃなくて?」

「もう、みんな知ってるから……」

どうやら昼休みまでで知れ渡ってしまったらしい。

「女子更衣室前、待ってる……」

そこは男子の僕には無理……。

「じゃあ、玄関……反論は受け付けない……」

その後帰るついでに寄ることが出来た。

「ねぇ有希、しいちゃんと何の約束したの?」

「秘密……」

いつの間に!

「ここでは出来ない……人が多すぎる……本城真樹、あなたも来る?……」

「行くわよ……」

確かにここでは周りが

「……あれが中島有希?可愛い〜」

「……あいつが中島か、本当に男なのか?」

聞かなかったことにしよう。噂が絶えないが……。

そして僕らは急ぎ足で移動した。


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