34 秘密は一度綻ぶと一気に解けていく……
「簡単に説明するとな……アルコールと砂糖は同じみたいなものなんだ」
「デンプンと糖みたいにですっ!」
そう言われれば分かりやすい。その後、ジュースとなった物を本城さんが冷蔵庫に入れてお開きになった。
「大谷と優稀どーすんだ?」
「優稀さんの家遠いし、酒の臭いはまずいからね……」
「大谷は俺に任せろ」
そういって佐藤は優さんと口喧嘩しながら大谷を担いで帰っていった。
「優稀は……どうする?」
「僕の家は?」
「男の家は……」
ならば……
「これなら……」
「お前がに変わっても結局泊まる場所は変わらないだろ」
「東城さんは大丈夫?」
「家はまずいな、あたし1人だし……っていうか堅苦しいんだよ!」
「じ、じゃあ……つ、つかさちゃん?……大丈夫?」
「えっ…………」
バタッ
「つかさちゃん!?しっかりしてよ〜」
結局2人担いで家に向かった。小柄な2人、でも小柄でも2人は流石に女子にはきついので有希へと戻ってから運んだ。
……………。
「疲れた〜」
やっと到着、すかさず優稀さんの家へと連絡。起き次第帰らせると伝え、2人を起こす。
「……ゆ、ゆーちん……おはよ」
まだ夜です。
「ここは……?」
「家だよ。いきなり倒れてびっくりしたよ」
「か、可愛すぎて……」
どうやら女子も魅了出来るらしい。
「優稀さんはまだ寝てるよ。起こしても起きないんだよ」
「しょーがないな〜」
そういって優稀さんのもとに寄って
「優稀……ゅぅ……っ……」
耳元でなにか囁いた。
「はわっ!……へっ?えっ?…ここは?」
あら不思議。
「ゆーちんの家だよぉ〜」
「えっ?は、」
なぜか落ち着かない優稀さんと怪しい笑みを浮かべている東城さんを帰らせ、明日の準備をして寝た。
〜次の日〜
僕が学校に着くと僕の席に人だかりが出来ていた。
「どうしたの?」
「これなんだ?」
そういって池垣があるものを取り出した。
「男子更衣室にあったんだが」
それはいつだか大谷に渡されたパットだった。
「お前これつけてたよな?」
「う、うん」
「…じゃあこれは?」
携帯を取り出し、ある画像を見せた。文化祭初日の僕のメイド姿……。
「これがなに……?」
この後どーなるんでしょうか。ちなみに30くらい先までもう出来てますので、もし見たければどしどしご要望ください。