31 もう、やだ(泣)……
いきなりユキに変えられた。そこまではよかった。しかし、戻れない。
「最初からこーしとけばよかったぜ」
そう言って、ぼ……私の腕を指差す。腕輪だ。
「……かわいい」
「ふざけないでよっ!今すぐ戻ってやる!」
「どうやって外すの?」
「あっ……。た、田中さん!」
「は、はい!…………(ドン)はわぁ!」
田中さんが取り押さえられた。こうなったら……
「壊す!」
「優稀ぃ〜、トイレどこ?」
「あっ、そこの角です」
なんか嫌な感じが……。東城さんが鞄の中からちっこいポーチを取り出した。中身はわからない。
「来なさい……」
「や、やだ!……(ズリズリ)やだぁぁぁぁ」
バタン
「えっ?ちょっ……やめっ」
「ださないよ〜☆」
ガチャ
「ふぇ……いやっ、ちょっ……そこはやめっ」
「じゃあ、戻るのを諦めな」
「や、やだっ……それは、やっ……」
「へぇー、じゃあこれはどうかな?」
「いっ……あっ……」
〜しばらくお待ちください〜
「ふぁ……やっ……」
「なんかムカついてくるな、こいつあたしより……」
「ひぁ……そこはぁ〜」
〜もうしばらくお待ちください〜
「分かったから……ひぁ、やめて……」
「じゃあ……もーちょっと…………」
たすけてぇぇぇぇぇぇ。
………………………………
ガチャ
「あ〜楽しかった」
「……あぅ〜」
もう逆らうまい。逆らったら……死ぬ、たぶん。あとで有希になったら仕返ししてやる。……そうやって復讐の炎を静かに燃やしてると、
「お前ら、なにしてたんだ?」
佐藤、聞かないで……。
「それはちょっと言えねーな」
「くれぐれも学校では内密に……」
「話を戻しましょう。真樹ちゃんは……テディベアが好きかもしれません、熊が多かったので……」
「気持ちが込もってればなんでもいいだろ」
「さすがに極端に変なものは本城じゃなくとも嫌がると思うが……」
「……可愛いものにしよう」
そんなこんなで……
「ではリラックマで……」
「……なら持ってる」
「「「「なんで!?」」」」
「……クレーンゲーム」
そう言ってケータイを取り出し、写真を見せてきた。ぬいぐるみやフィギュアなどで埋まっている部屋の写真だ。
「すごい……ですね」
「未開封のいらないのあるの?」
「……リラックマは567個中15だけ」
全部でいくつあるんだろう……。
東城さんが何をしたか気になります……。そろそろキャラ紹介をいれたいと思います。