表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/187

3 みんな気付かない……?

次の日。登校中に本城さんに会った。彼女の名前は本城真樹。幼なじみで今も同じクラスだ。彼女は例の腕輪をつけている。彼女はとても怖い能力をもっている。それは相手の心をよむことだ。しかも、趣味はこの前

「主に中島君とかをボコボコにすることです☆」

とか言っていた。語尾に

「☆」がついてるよ、本城さん…。

しかも、能力をフル活用するから、喧嘩はほとんど負けない。

つまり、ほとんどの人は敵わない。そんな本城さんにも弱点はあるだろう。たぶん。

「わたしの弱点知ってどうする気よ」

よまれた!

「よむなんて、卑怯だ!」

「どうせ、ぼくの能力は使い道がないんだ、ってなに考えてるのよ。あんたは、能力もってないでしょ」

「…」

(とりあえず、あの能力はばれないようにしなきゃ)

「なんの能力よ」

「なんでもいいじゃないか!」

あんな能力なんて、さすがに言えない。

「へぇ〜、そんな能力もってるんだー。変わってるね」

よまれた!(2度目かよ)

「文化祭で使えるんじゃない?」

「全部、一瞬で変わっちゃうし、無理だよ。」

「意識すれば一部分だけ変えられると思うよ」

とか話している間に学校着いたのでとりあえず延期した。

学活中…。

「田中さん。本城さんにばれました。一応、秘密にしとくように言っておきましたが。」

田中さんはわかったのか、小さく頷いた。

「じゃあ、劇に引き続き、同じ格好、メンバーでクラスの出し物は、喫茶店に決定ということでいいですね」

級長で幼なじみの佐藤真が言った。ちょっ…聞いてないよ。

しかし、決まってしまった。

「とりあえず、これ着てみろよ。なっ」

と言い、男子の一人が女子の制服を持ってきた。こいつは、どっから持ってきたんだよ。

「…これいるか?」

とか言ってパットを持ってきた。こいつは、大谷。ムッツリスケベの小柄な奴だ。

制服はこいつが調達したな。

とりあえずそれらを持って、更衣室にはいり、鏡の前で顔以外変わるように念じた。すると、顔以外は全部変わった。服も。 (持ってきたものは、隠した)教室に戻ったら田中さんと本城さん以外は驚いた。

「これなら私たちでもごまかせるって、絶対」

女子の保証がついた。

しかし、大谷だけが無反応だった。

学活が終わり放課後。更衣室に向かう途中に大谷に捕まった。

「…さっきと雰囲気違くないか?」

「き、きのせいだよ〜」

「…声高くないか?」

「そんな訳ないじゃないのよ」

やばい、語尾が…。

「…そうか」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ