25 秘密はいつかばれるもの……
前回で文化祭(学園祭)編が終わりました。これからどうなるのか……。禁断の恋!?(冗談です)はたまた三角関係!?(冗談です)嫉妬のスペクタクル!!?(絶対ないです)
気がついたら朝だった。ここはどこだろう?
「あっ、おはよっユキ」
なんで本城さんが?
「お、おはよう」
「ここはどこかって?うちよ私の。っても貸家だけどね」
隣をみると田中さんもいた。
「昨日は……」
「あのあとに2人して寝ちゃったから家が分からないから私の家に今晩は、ってね。優稀の家にも電話はしたから大丈夫よ。今日は代休だし存分に休みましょ」
そういえばひどい頭痛だ。たぶん二日酔いとかだろう。
「んっ……あっ?おはようございます。ここは(以下略)」
−事情説明中−
「ありがとうございますっ…………気持ち悪い………」
「みんな二日酔いみたいね」
「えっ、お酒は二十歳からですよ。飲んじゃダメじゃないですか」
どうやら彼女は昨晩の記憶がないらしい。
「佐藤が渡した飲み物は酒だったのよ」
「そ、そうだったんですか〜」
そうして話が進んでいき、昼になってしまった。
「真樹ちゃん、トイレ借りてもいいですか?」
「んっ?いいよ〜」
しばらくして……
「すいません、紙がきれてしまって……」
「後ろの棚にあるわ」
「はい、分かりました。え〜っと……」
ガタン…………
「ありがとうございました。ところでこんなものがあったんですけど……」
見るとやや大きめのお菓子の箱みたいだ。
「やばっ…………そそそそれはね、友達が……」
「中身は何でしょうか?」
「開ければ分かるんじゃない?」
「結構固いのでユキちゃん下抑えててくれます?」
「よしっ」
「ちょっ…………や、やめなさい何にも入ってないからっ」
本城さんが顔を赤くして動揺してる。
「何にもないなら開けても支障ないね」
「っ……とにかくダメー!」
本城さんの拳がとんできた。咄嗟に持っていた物で…………
バキィ
パカッ
たくさんの紙がでてきた。それも普通の紙ではない。大層立派な紙だ。これは……
「賞状ですね!こんなにいっぱい!」
量がはんぱない。見た目50は軽く超えている。一枚拾って見てみる。
それにはものすごい達筆で
「空手伍段……?」
「ほんとですかっ!すごいですね!」
道理で喧嘩強い訳だ。
「ちょっ……見ないでよ……な、なんでそんな反応するのよ、みんな」
「ユキちゃん、これ!」
田中さんがそのなかの1枚をもってきた。
「総合武術免許皆伝…………って、えぇぇぇぇぇ!」
「理由を言うわよ、どうせ聞くんだから。実はね……」
本城さん恐ろしい……。