24 成功を祝って乾杯したけど……
登場人物は全て架空の人物ですがモデルは友達や小説からです。漫画からはとってません。
「なんでさ?」
「と、とりあえず理由は後で聞くことをお願いします」
「やだ」
「ユキちゃんのこと言わないでください!」
田中さんが叫んだ。珍しい……。…………………って私がなんの能力を使ってるってことを知ってるような言い方しちゃったよ。実際使ってるけど。やばい……。
「文化祭の終わったら打ち上げの時に俺のところに来い。田中にお前、えっと……中島だっけ?あと本城」
マジでやばい。
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その後、何事もなく打ち上げに…………………、対策考え忘れた!
「で、なんか話があるわけ?」
「どうしたんですか?佐藤くん」
「わ、私のこ(ムグッ)……」
「何か隠してるだろ。中島について」
「「ナ、ナニモカクシテナンカ」」
「ナイワヨ」
「ナイデスヨ」
正直この2人には少し失望した。
「田中、本城……」
「?」
「……バレバレだ」
「ぜ、絶対話しません」
「そうよ。しないわ」
「まあ、落ち着け。とりあえずこれでも飲んでからだ。のどが渇いただろ」
「えっ、じゃあ」
「と、とりあえず貰うわ」
ぷしゅっ
ゴクゴク
「「ぷはー」」
「これ、おいしいれすれ〜」
「そ、そうね〜。なんだかふわ〜としてきて」
2人の様子が変だ。なんか顔がほてってる。田中さんは呂律がまわってないし……。
カラン
んっ?
「フルーツカクテル20」
「酒じゃん!まさか……」
「さあ2人ともこいつは誰だか知りたいんだが」
酒を盛ったな!!
「知らないんれすか?そ(ムグッ)……」
「む、無駄よ。飲んだ瞬間に酒らって分かったんらかられ!れったいりおひえないわ!」
せっかくのかっこいい台詞が台なしだ。
「そうかなら本人に……」
「ちょっ……」
ガシッ
「い、いやっ!や、何する気よっ」
「……酒を盛る」
口の中になにかが入ってきた。
ゴクン
「な、なにをしたんでふか」
あれ?おかしい、なんだかぽ〜っとしてきた。なんだかふわ〜って……
「一杯盛られた!」
畜生。これじゃあ余計体に力がはいらないから抵抗ができない!
「お前は誰なんだ?」
「っ…………」
絶対に……こたえ……る……もん…か…
でも……もう…………ダメ……
……そ…う………だ………………
「キャー!助けてください!ち、痴漢ですーっ!変態ーっ!」
すまん……………さ…と……う………
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「い、いや俺はなんもしてないって」
「じゃあなんで倒れてるんだ?」
「そ、それは……」
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