20 ありえない……
能力値が表示された。
本城真樹&中島ユキ&田中優稀
体力:10000/10000&7290/7290&10100/10100
攻撃力:3788&3334&4000
防御力:1248&50&2000
素早さ:538&853&1010
「ちなみにこれ」
またチラシを見せた。
-あなたも召喚してみませんか-
「その下よ」
-テストを各教科10分位受けることが可能です。その点数に応じて能力を上げさせて戴けることが可能です。(注意:生徒は各教科1時間受けておりますので、けして相手にしないようにしてください。)-
10分しか受けてないなら負けはしないだろう。
「ふふっ、それはどうかしら?」
途端、田中さんの召喚獣の左腕が斬られた。
「いっ、ヤァァ〜」
何故!?
体力に若干修正がはいった。
田中優稀
体力:10089/10100
あれ?攻撃力はあまり高くないのかな?その割にはフィードバックは大きいな……。
佐藤優
体力:35689/35689
攻撃力:5786453
防御力:608123
素早さ:98524
「「「「!!!!!!!!!!」」」」
満点の田中さんを超越してる!能力値は、体力1教科×10+100、攻撃力2教科×2、防御力1教科×2、素早さ1教科+10の値となり、教科はランダムに振り分けられるはずなのに!
「不思議でしょ。あっ、満点は各教科1000点よ」
テストは同じのはずなのに……。
「荒業だからあまりしたくないんだけど……、優稀!」
「は、はいっ」
本城さんのを田中さんのが振り回す。それに伴って衝撃波が何個も飛んでいく。しかもある程度ばらばらに。
「……」
一瞬腕輪が光り、ひとふりで全て消滅した。いったい何をしたんだろう。
「はぁ……、ど、どう?そんなもの、き、きかないわよ」
見た目からかなり疲れているのが分かる。
「一気に決めます!」
田中さんが腕輪の力を……、まだ腕輪が戻ってない!
「や、やめないと危ない!」
しかし、田中さんは止まらない。早く止めないと!
「田中さん!止めないと!」
「や、止められないんですっ!」
「強行手段にでるしかないわね」
「痛いのは嫌ですっ!」
田中さんが猛攻撃してきた。私や優さんなら避けることが出来るけど、本城さんは……
「キャアッ!!痛っ……ぼ、防御したのに……」