19 温故知新っていい言葉……
前略、一応、舞台となってる世界は地球という設定です。詳しくはあとがきで……。
「んっ………」
佐藤が起きた。
「……そういえばこんなものがあったですからやってみたですぅ」
そう言ってチラシを出した。
-あなたも召喚してみませんか-
「で、召喚!」
召喚獣がでてきた。チラシを詳しく見てみる。
主催−教師一同
「さあ、久しぶりだから分からないけどやってみるか」
何をする気だろう?ここが一応、店なのを忘れないで欲しい。
「はぁぁぁーっ」
ボンッ
ぷす〜
召喚用の腕輪が煙を出して壊れた。
「忘れてた、普通のじゃ無理だ」
「姉ちゃんはここの卒業生だから……」
それよりも
「じゃっ、取ってくるですっ。たぶん教務室にあったと思いますっ」
風のようにすっ飛んでいった。
「お帰りなさいませ〜おじょ……」
「たっだいま〜」
早い。数秒で帰ってくるとは!あれっ?腕輪が少しでかめのに変わってる。
「じゃあ、改めて召喚!」
喚びだされる召喚獣。なんか違和感を感じる。見た目はなにも変わらないのに。
「違和感感じるでしょ?」
「はぁ、確かに感じますが」
「こういうことよ」
そう言って、佐藤を殴りにかからせる。召喚獣は立体映像みたいなものだから、意味がないんじゃ……、
「(ヒョイ)危ね〜」
避けた。別に避けなくても……。外れた拳が壁に、
ドンッ―ビキッ
壁にひびが……、
「実体があるの!?」
「正解☆」
そういうことで召喚獣を使って手伝いをしてくれるようになった。
「ところでどうして実体化したんですか?」
「腕輪の仕組み知ってる?」
知りません……。
「能力を制御する腕輪の改良版で抑えた分を実体化の力にまわしてるの。だから個人の能力が強ければ比例して召喚獣も強いのよ」
だから池垣は強かったのか。
「普通の腕輪だと私の場合は耐え切れなかったの。だから特注の丈夫なのを作ってもらったの。でも……」
「でも?」
「姉ちゃんは強すぎて腕輪を3年の頃から没収されたんだ。いると必ず勝っちまう」
「それだけ強かったのなら少し勝負してみたいのですが……」
「じゃあ喫茶店のイベントにしない?」
クラス全員が賛同した。
「司会はあんたね。あと、この姿じゃ難だから、元に戻るわね」
そういえば成長操作出来るとか言っていたな……。ふと見ると綺麗な女子高生ぐらいの娘が。誰?
「あら、優よ。こいつの姉の」
ちびっ子の時とは少し違い、活発だが大人っぽい雰囲気もある。
………………。
《さあ、臨時イベントの開催です!では召喚してください》
「ルールを少し変えさせて」
「?」
「3対1で賭けをして、勝った人たちにタダ券あげるとか」
その案は見事に採用。では……
「「「召喚!」」」
「召喚☆」
この物語の舞台は一応、「同位相空間上の……(略)」俗にパラレルワールドです。化学はかなり発達、しかし貪欲に追求しなかった結果、環境保全されてる世界で地球だが太陽を隔てた正反対の位置にあります。個人の能力は超人レベルであってエスパーの域には達しないし、脳信号によって行えるものとなっています。普通の(能力のない)人もいます。腕輪については厳密にいうと能力の制限でなく体の外に送り出される脳信号情報を打ち消す物です。……という感じです。