表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/187

18 敬語を使うちびっこはあやしい……

「あのっ、聞きたいことがあるんですけど!」

活発だなぁ。

「どうしたの?」

「……迷子になっちゃったんですぅ〜」

「誰を捜しているんですか」

「え、え〜っと……私の好きな人がいる場所!」

「どんな感じの人?」

「確か……クラス委員してるとか……」

とりあえず、知っている人がいるかも知れないから

「じゃあ、お姉ちゃんについてきて」

「分かったですっ。お兄ちゃんについていくですっ」

んっ?きのせいだといいが……。私の正体ばれた?

〜教室〜

「誰かこの子知ってい……」

「あっ!お兄ちゃんです♪」

そう言ってあろうことか大谷に抱き着いた。そういえば佐藤がいない。

「っ……優ちゃん」

「お兄ちゃん…………、やめて」

思いきり抱きしめてる。

「く、苦しいですぅ〜」

「真樹、あの子なに考えてる?」

「それが……池垣と同じで読めないのよ」

「無垢だから?」

「さあ?ところでこの子誰なのよ、大谷」

「……近所のちびっ子」

実の兄ではないらしい。

「帰ったぞ」

おっ佐藤、いいところに。

「この子誰だか知りませんか?」

あっ客だ。

「お帰りなさいませ、」

「そいつは……」

「ご主人様にお嬢様!どうぞ何でも言い付けてくださいね☆」

よしっ、完璧。

「そいつは俺の姉だ」

「「「姉!?」」」

クラス中どころか客までびっくりしていた。どう見ても10に満たないちびっ子だ。

「ねぇ〜ちょっと来てよ〜」

「あ〜分かったよ姉ちゃん」

………………

「ちょ…………、ギャアァァ」

「お、俺の妹だ(バタッ)」

「嘘よ、嘘。あなたたちには隠せないみたいだし。特にあなた」

そう私たちにしか聞こえない声の大きさで言って、本城さんを指差した。

「でも表向きはあいつの妹にしておいてくんない?見た目こんなだし」

「ね、姉ちゃんには池垣と……共通点がある」

何か唐突な気がするけど気にしない。

「あたしから話すわ。能力を池垣くん?のように複数持ってるの」

「どのようなもの何ですか?」

おおっ本城さんの口から敬語が!

「読心(本城さんと同じ)・感覚神経強化・運動能力強化・身体強度上昇・本質の見極め(田中さんと同じ)・閉心術(池垣と同じ)・サイコキネシス(確か不可能なはず)・成長操作だ」

「あんたは寝てろ!(ガスッ)」

あっ、佐藤がまた倒れた。痛そ……。

「こいつが気絶している間に教えるけど、サイコキネシスなんか使えないわ」

どうやっているんだろう?

「特殊な能力で、触っている意思のないものの中で一種の物は操れるだけ。まぁ、水や空気とかしか知らないけどね。それらを固めたり動かしたりするだけ。だから私は単体でも宇宙にでられるの、理屈では」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ