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175 あゝ無情なり。


今回の話はくだらない導入部です。


リデルの強さが、まあ、分かります。




無事、成功した。


『身体返します』


「ただいま〜」


移動先は玄関。外ではマズイからだ。


「おかえり、お姉ちゃん」

「ただいま。………ところで愛は?」

愛の姿が見えない。いつもならいるのに……。

「ちょっと帰りが遅くなるって。それよりもマオちゃんは?」

「ちょっと里帰りしたよ。仕事だって」

「ふーん、大変なんだねー」


その時、背後の空間が裂けた。


『リデルですね』


「ユウキ、手を貸してもらえんか?相手の方がやや強くて覆さねばならない」


どうやら向こう側から直接、空間を繋いでいるようだ。


うーん、原理が分からない……。


「お姉ちゃん、行っちゃうの?」

「すぐ帰るから大丈夫だよ」

「ありがとな、ユウ…!?」


ズドッ、という音とともにマオの腹に風穴が空く。


「やばいな……、この傷は……。ユウキ、止血を頼む」


「痛くないの?」


「痛いが失血が一番不安な要素だな」






私はマオの傷を手当した後、魔界へと足を降ろした。


「すまんな」

「いやいや。で、何をすればいいの?」


人間の世界と違う点が、主な攻撃手段は魔法によること。それ以外はただの戦争だ。


「魔王様、人間など邪魔なだけです。どうして連れてこられたのですか?」


と、とある手下らしき人(?)。



……ね、猫耳!?


「ミィ、ユウキはわらわよりも強いぞ。まあ、わらわの知っておる人間の中では最強じゃ」

「作用でございますか。………あと、私の名前はミーシャでございます」


この猫耳少女はミーシャというらしい。


「可愛いからよいではないか」

「相変わらず、お転婆振りは抜けてませんね……、いろいろと。召喚されたり、従者にあだ名つけたり……。はぁ……」


苦労人だな……。



彼女は身軽な侍みたいな……女侍という言葉がピッタリな見た目だ。


「ユウキさん、後でお手合わせ願いたい」

「あとでね。まずはこ状況のをなんとかしようか」







「で、だ。こちらは約1000の兵、相手は約1億、こちらの方が兵器や装備、兵が良いためにやや負けている程度で済んでいる。

だが、それも時間の問題。こちらの兵が疲弊すれば数が勝つ」


「私は何をすればいい?」


と言うが私はマオほど戦闘なれしていない。していてたまるか。


「相手の戦力を削ぎ落としてほしい。敵の集中している場所に大魔法もよし、動けなくするだけでもいい。

ミィはユウキを護ってほしい」

「魔王様は?」

「この部屋にいる刺客を血祭りにあげる」


マオが言うと数人の刺客らしき人が出てきた。


「なぜ、分かった」

「気配を消せぬ貴様らが悪い」


ガシッ


ふぇ?


「お、おとなしく首を差し出せ。でなければ、この人間の命はないぞ」


私は人質かよ。なんか弱そうだしな……。恐怖を感じない。


「ユウキ、殺ってよいぞ」

「に、人間に何ができる。俺は古代魔法を全て覚えたのだぞ」

「わらわもだ。自慢にもならん」


マオが鼻で笑いながら1人を再起不能にする。


「………っ!……だ、黙れ![テラ……」


『身体を借りますよ』

『何とかできるんだね』

『はい』


「防御陣反転術弐参ノ型『双境』」

「……デ……]」


バタッ


「ユウキさん、何を……」

「自分の魔法を自分にかけるようにしただけです」

「と言うならば中身はユウキではないか……」

「リデルは察しがいいですね」


そんな会話をしていると残った相手が逃げ出した。


「どこに行くのでしょうか。刀に血がつくと中々落ちないんですよ?」

「雑魚の血はまずくて話にならん」


ミーシャが1人をみじん切りにし、マオがまた1人の頭を消し飛ばす。




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