表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
172/187

172 ごっどのうず。


女神の展開した陣は魔法を使えなくするものだった。


「何よ、これ」

「佳奈、解いちゃったよ……」

「マオに任せるしかない」

「あれはユウキであるか分からん……」


マオは悩んでいた。


「私があなたの主人でなければ関係が切れるんじゃないの?」

{この会話もできるし}

「そうだな……。すまんな、ユウキ」

「ありがと、リデル」

「ユウキではないな」


『私はマオ、って呼んでるんだけど……』

『すみませんね』


マオまで敵になったら……



やばい。


「魂とかで判だ……」

「だから、殺さん。殺したところでユウキも死ぬだろうからな」

「はあ……。リデル、あなたはそこまで落ちぶれてしまいましたか?3258年前のあの時の判断は嘘でしたか?気まぐれですか?」


何があったんですか。


「………」

「だいたい、私は有希です。それも分からなくなりましたか?」

「魂は有希かもしれん……。だが、魔力を扱う者は霊力を扱えぬ」


『リデルは学習不足ですね』


そうなのか?


「どういうことよ」


と真樹。


「魔力と霊力は反するものと云われている。魔力は霊力に掻き消されるから同時には持てぬ」

「『云われている』だけです」

「どういうこと?」


と佳奈。


「魔力は魂に宿る、と過去に私にリデルは言いましたね。それは正しいです。そして霊力も同じです。

けれど、同時には許容量を超えてしまうためできないのです。

だから、霊魂なために霊力が優先され、魔力は掻き消され、また、魔力の保持者は霊力には勝てないのですよ。

そして、魂が自己を守るために退ける。それだけのことです」


そうだったのか………。


「じゃあ何であんたは使えるのよ」


確かに……


「リデルは薄々気付いていますよね」

「マオ、どういうこと?」


と愛が聞く。



「神だ」

「paper?」

「それは紙だ」


真樹にそう答えるマオ。


「でも、何でお姉ちゃんが神様なの?」


『そろそろ、命さんを……』

『大丈夫ですね、起こします』


「ん……」

「命、大丈夫?」


真樹が真っ先に気付いた。


「私が起こしました」


と女神。


「何でよ」

「命は私を知っているからです」

「そうだね、有希さんじゃないよね。いや、有希さんかな?ね、女神様でしょ」

「「「女神!?」」」


3人が驚く。


「そもそも神力を魔力と霊力に分けたのも私です。人間などの魂は神力には耐えられません」

「な、なんで神様が有希に乗り移るのよ」

「語弊がありますよ。乗り移ったのではなく転生です。だから、私は有希なんです」


『ねぇ、そろそろ返して』

『分かりました』



「ということらしいよ。私も今知ったけど」

「あれ、有希?」


「愛………、八つ裂きにされたい?誰の四肢を吹き飛ばす、って?」

「ご、ごめんなさい」


「真樹、心配かけてごめんね」

「私こそ……」


「それより、結界を解いてくれぬか?」

「ああ、女神に解き方聞いてないんだけどさ……」


『解』


女神が言うと解けた。


『迷惑かけましたね』

『本当に迷惑だね』


「解けたよ」

「さっきのなに?」


命さんが聞いてくる。


「霊力を使って何かしたらしいよ」

「ふーん。ところで人間の有希さんは神力に何で耐えられるの?」


私が霊法使ったことはノータッチらしい。


『分かりますよね?』


「転生は前世からの魂をベースになるから神様ベースだし使える、らしいよ。そう女神が言ってるし……」




有希は、また一歩チート化しましたとさ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ