166 世の中うまくいかない
もう1つ小説を書いているわけですが……、こちらと比べると労力とかが10倍以上必要で……疲れました。まだ1割程ですし……。……やめませんよ?
こちらの小説はキャラの詳細設定を折り合いをつけて公開していきます。
ただし、番外編の方でするかもですから予めご了承ください。
池垣の言った治す方法は私にとってあまりにも残酷だった。
「薬だ。最近発明されたあの薬ならなんとかできる。ちょうどここに1つだけある」
そう言って池垣は錠剤型のものを取り出した。今は何故持っているかは聞かないでおこう。
「それを渡しなさい!!」
真樹が奪おうと試みる。
「真樹!」
それを私がとめる。
「な、なによ……。あんたこのままでいいの?」
佐藤と優稀さんも疑問を浮かべている。
「意味がないんだよ」
私は告げた。
「まさかあれが偽物なの?……池垣、覚悟は……」
「違うよ。どちらにせよ、意味がないんだよ」
4人は事情を知らないからしょうがない。
「簡単に言うと、ゆーちんにはそれが効かないんだよね」
・・・。
「つかさ、どういうことよ!?」
「東城、どういうことだ?」
真樹と池垣がつかさに詰め寄る。
「まず、この薬について調べたけど1回しか効かないらしい。でね、私は既に使ったことがある」
それ以前に私から作られたから効かないんだけど。
「でも、まだ使ったことのある人はいないとニュースで……」
優稀さんが言う。
だが1つ見逃している。
「私は被験者だったから……。不完全なものだったとしても使ったには変わらないし、効果が違くても根本は同じものだから意味がないわけ」
「じゃあどうするのよ」
「つかさに頑張ってもらうしかない」
「あたし!?」
「つかさ以外にはできないんだよ」
「あ、あたし頑張る!!」
〜体育祭終了後打ち上げ前〜
「つかさ、よろしく」
「うぅ〜。あんなこと言ったけど無理かもしれないぜ?」
-魔法と併用すればいいではないか-
-マオちゃん!?……それともリデルちゃんの方がいい?-
-どちらでもよい。それで私の魔力かユウキを使えば困りはしないであろう?-
-じゃあ私が魔力をあげるから、よろしくね-
-ゆーちん、大丈夫なの?-
-つかさよりはたくさんあるから大丈夫だよ-
「じゃあいくよ……」
つかさが私の額に手をあて目を閉じ集中し始める。
「また……沈んでる……。魔法で引っ張り出して……」
つかさがぶつぶつ何かを言っている。
つかさの魔力が私に入ってくるのが分かる。そして何かを探っている。
〜数分後〜
「ごめん、ゆーちん。あたしじゃ開けられないや……」
あまりにも残酷な現実が私に突き付けられた。
でも……
「つかさ、ありがと。無理はしないで。いざとなったら魔法でも変身できるから。これを機に少し本当の私で居続けようと思う。極力このままで」
10と数年間の男だった分を取り戻したい。
「ゆーちんは本当にそれでいいの?後悔はしないの?……あたしは嫌だよ。女の子のゆーちんも男の子のゆーちんも好きだから!」
「つかさが望むなら……みんなが望むなら、その時には変身する。それでいい?」
私には魔力がある。だから大丈夫なはずだ。
しかし、それは間違いだと後で気付くこととなる。
下校している時にそれは突然、私に襲い掛かった。
ちなみに打ち上げはそれなりに楽しかったが割愛する。