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160 合戦開始


『あー、えーっと……騎馬戦に出る人は集合してくださーい』


さて、出番らしいから着替えるか……。

………って私の体操着がない!?


「ゆーちんはそのまま出ようか」


つかさがケロッと言う。


「つかさ、着替えるから返してよ!!」

「ふ〜ん、時間がないのにどこで着替えるのかな?」


謀ったな!!こんなところじゃ着替えはできないし……。


「ほら、有希、行くわよ」

「えっ、ちょっ………待って……」


真樹に引っ張られて強制的に連れてかれた。






結局、服は着替えられなかった。


さて現状だが、白が青に勝った。

トーナメント形式なので白とは最後にあたる。……勝ち残ればだけど。


こちらは大将が佐藤ではない。真樹だ。

白は………よく分からない。






決勝までなんとか勝ち残った。

相手の大将は明奈さんらしい。恭子さんは………?


「さてと……有希、やるわよ」

「私に何ができると?」

「盾……いや、身代わりね」


ひどいが真樹が言うことは正論。否定できない。


参加人数いっぱいなのは私たちだけで、それ以外は2〜3騎馬が少ない。

人数では有利すぎるほどだ。


けれども勝機は見え隠れしている。


相手の個々の攻撃力が高すぎるからだ。


白は1番騎馬数が少ないのにここまできているから個々の戦力の高さは明らかだ。しかも連携も上手い。


私たちは数でおしているから厳しい相手かもしれない。


『あ、あ、……ただいまから決勝戦を始めます。各色は準備してくださーい』


それぞれに位置について作戦を練る。


-ねぇ真樹、魔法使う?-

-というか何で使えないのよ-

-私が使えなくしたから。能力使っちゃダメじゃん、一般競技は-

-魔法は誰も使わないでしょ-

-愛は使うだろうし-

-なるほどね。やりかねないわ-


「………というわけだ。ああ、ちなみに本城は中島に守られてろ。あと中島は男になれ。………男らしいところも見せてやれ」

「あ、ありがと」


私は魔法を使えるように戻してから変身した。




『えっと……飛べる人たちに再三注意事項。空中で鉢巻きをとっても無効です。では、開始!!』


動き始めはほぼ同時。だが騎馬の能力者のせいか起動力の差は大きい。

ここまでくると的確な指示の出した方が強いだろう。


だから、真樹が大将になった。



それにしても恭子さんが強すぎる。

………というか猫?


「にゃははは、遅いよー。ゆうちゃん待っててね〜」


やや恐怖を感じる。


「島田に作戦A!!」


真樹が指示する。

これは1組が相手の両手を抑え、そのほかで鉢巻きをとる、数を活かした戦法。佐藤が考案した。


佐藤が抑え、大谷が取りにいく。


「私の両手を抑えても……無駄だよ♪」


2組が脱落した。

恭子さんは器用にも尻尾で鉢巻きをとってみせたからだ。


「中島、…………頑張ってくれ」


佐藤、お願いだから、悔いはなかった、みたいな顔しないで!!


「………男を見せろ」


だから、死にそうな目で見ないで!?

その後も無双状態で謀ったように2対2となった。


「さぁて、ゆうちゃんも倒せば……」



恭子さん、顔が………こわいです。


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