16 人間は何かに熱くなるもの……
《開始!》
「真樹ちゃんは……、」
「本城は……、」
「任せましたよ」
「ツブスよ☆」
意見合致。あれ?後で私をたこなぐり?
「くるわよ」
「バイバイ、本城さん♪」
東城さんのがつけている腕輪が光り、召喚獣の姿がぶれた。その瞬間に本城さんのが倒れた。
「へっ?」
「いやぁぁ〜!」
「真樹!?」
返事がない。気絶しているようだ。一瞬で葬るとは危険すぎる。
「次はあんただよ」
「ごめんなさい。覚悟はいいですか?」
3人の腕輪が同時に光った。
まず、田中さんが攻めてきた。私はそれをかわす。間髪いれずに東城さんのが腕輪の力を使い猛スピードで斬りまくる。それも全部避ける。あれ?なんでそんなに避けられるんだろう?
「隙ありぃ!」
「隙ありです!」
挟み撃ちだ!さよなら優勝……………、
「そ、そんな!」
避けていた。まさか私の召喚獣の能力って……。じゃあうまく攻撃を加えれば……。
猛スピードで間髪いれずに切り掛かってくる。それを全て避け、渾身の一撃を脛に叩き込む。
「いっ……」
ふらついている間にもう一発叩き込み、戦況が変化した。私のでも渾身の一撃を叩き込めば倒せるくらいの攻撃力はある。
田中優稀&東城つかさ
体力:10100/10100&0/10100
「田中さん、覚悟!」
「は、はひゃぁ……!」
ぼーっとしてる田中さんに一撃。そして、
「これでもくらえ〜」
渾身の一撃を……、避けられる。
「(ガッ)これで必ず当たりますよね」
押さえられた!ヤバイ!
「ユキちゃんの能力は回避でしょう。だからこうすれば……、」
今度こそ優勝よ、さよなら!
「きゃっ!?」
田中さんのが軽く飛んだ。
「私を忘れてたでしょ」
どうして本城さんが攻撃できるの?倒されたはずじゃ……、
「っ!」
本城真樹&中島ユキ
体力:7/10000&6952/7290
かろうじて生きてる……。
「今度こそ真樹ちゃん………さよなら」
「危ない!真樹っ」
咄嗟に本城さんのを掴み、一緒に回避した。
「優稀!これでもくらいなさい」
そう言って衝撃波を飛ばす。
「仕方ありません……」
田中さんはなぜか避けない。諦めたのかな?その時、田中さんの召喚獣の腕輪がより強く光り……、
「本気を出します!」
衝撃波を切り捨てた。
「そんな!」
「関係ない……」
「?????」
「関係ないわ!いくわよユキ!私のを引っ張っていって!」
避けながら近づく気らしい。
「無駄ですよ」
もう少しのところで本城さんのが本当に殺られた。
「真樹!」
「隙ありです!」
ヤバイ!さすがに腕輪の力を使ってもたぶん間に合わない!さよなら優勝……。