155 運動は嫌いだけど
今回から書き方をやや改善してあります。
体育祭といえば、この学校には変わった競技がある。
能力を使った種目だ。
主に棒倒しと騎馬戦をまた別に行い、各人好きな方(両方も可)を選び、組から数人だせる。
忘れていたがクラスで色が決まっている。僕らは赤。そしてB組は白だ。他は知らない。
それで他の競技は(大きな理由がなければ)原則、競技内で能力を使うと反則だが、これは例外で、特筆されていなければ(余程のものでなければ)使える。
つまり、変化系ばかりいると基本的には有利だ。とはいっても感覚系も多少いないと戦略的でなくなったり、勝てなかったりする。
真樹のような能力は重宝するがつかさのは実戦で(ほぼ)全く意味がないが……
「我こそは参加したいって人〜、あたしが能力引き出してやるぜ〜」
つかさは戦力を増やせる。
「わ、私も一応できるよ。でも……」
命さんもできるらしい。でも、ということはもしも何かあっても困るからだろう。
万物の変化。
聞こえは良いが一歩間違えると殺してしまうほどに強力だ。
「ここはつかさに任せよう。無理しなくていいから」
「そうだね………。どうせ私は……」
ヤバイ。ブルーになってる。
「命、私に身体強化つけてくれない?」
「ふぇ?………は、はい!!」
いきなり真樹が頼んでる。真樹らしいけど……。
「失敗しても有希がいるから大丈夫よ」
小声で問題発言。何もできないよ、たぶん。
「そう……だね。………。うん!それならもっと欲張っちゃってもいいよ」
人の苦労を増やすな。
「じゃあ……反射神経も強化できるようにできる?」
「ああ、したことあるから大丈夫だよ。身体強化だけかな?怖いのは」
待てよ……。
真樹の武術
+
身体強化
+
反射神経強化
+
真樹の読心
=勝てない
「よし、どう?」
「分からないわね……」
いつのまにか終わってるし。
「じゃあ東城さん、確認お願いできる?」
「いーぜ」
・・・・・・。
「ちゃんとついてるぜ。身体と反射神経の強化が。一回強制発動させてスイッチいれないとダメっぽいぜ。……………ほれ」
「なんかきたわね……。つかさ、これ?」
「それだぜ。あたしはもうダメだ……はぁ……疲れた……」
-ちなみにもう一つついちゃってんだよね〜。副産物的に-
-なんなのよ、それ-
-僕も気になる-
-魔法使用にあたっての円滑化だよ。ゆーちんには届かないけど。……結構、持ってる人いるけど魔力を持ってないから意味ないし分からないんだけどね-
その後、命さんは一回できればできるようで量産されていた。
つかさは能力の使いすぎで今日はもうダメらしいが、命さんはもっと大きなものをいつもはいじるらしいので赤子の手を捻るよりも疲れないらしい。