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150 生徒会室への訪問

前回のあらすじ


新入生に生徒会長として挨拶をした。

さて、数日たって僕の能力は1年生にも知り渡ってしまっていた。そんなものだ。

{そういえば、マオはたまにどこかに行くけど何してるの?}

{そうじゃな、屋上で寝ておる}

休み時間、マオに聞いてみる。勿論マオはクローズモードだ。周りに人がいるから当然だろう。

「ところでユウキ、あの者がしきりに私を見ていたのだが……」

そう言って近藤さんにマオが手を振ると近藤さんは振り返す。

{見えてるんじゃない?}

「ぬぅ……、ちとあやつを呼んでくれ。名前を知らぬ」

そうだな。

「近藤さん、ちょっと来て?」

「何?中島くん。……まさかさ、その娘のこと?」

「周りには見えないはずなんだけどね……」

小声で雑談。佐藤が聞いてなきゃいいけど。

「何故見える?私は見えない、というか……」

近藤さんは答えない。

「ねぇ、周りには聞こえてもいないなら答えることはできないんだけど……」

ですよね。

{マオ、後にしよう。ここは他人の目があるから}

{では、しょうがないな}

〜放課後〜

生徒会室へ向かう前に近藤さんとマオについて話す約束をしていた。

「近藤さんには見えるんだ」

「見えるよ。私、昔からそんな感じだから」

「ぬぅ……、名は何と言う?」

「あなたから名乗るのが礼儀でしょ」

少し刺すように近藤さんが言う。

「そうだな。私は……アーマス・リデル・アルスターシャ・クランルールだ。ああ、リデルが名前だ」

最後のは初耳だ。

{ユウキ、どこまで言っていい?}

{たぶん、全部大丈夫}

「えっと……外人さん?」

「いや、私は魔王だ。だからユウキにはマオと呼ばれて……呼ばせてる。ユウキにこの前使い魔として召喚された」

「へぇ〜、そうなんだ。よろしくね、リデルちゃん」

そう言い握手をマオに促す。

「普通は驚いたりするであろう?」

「あはは、そこら辺は私の場合麻痺してるから地球が裏返っても驚かないよ」

「そうか気にいったぞ。で、名は何と言う」

「私は近藤命」

「そうか、ミコト。よろしく」

「よろしくね」

2人は固く握手をした。

「で、私はユウキについていくのだが最後に一ついいか?」

「なに?」

「ミコトからは魔力が感じられないのだが……」

「持ってないもん」

「信じられん。力だけはほとばしっておるのに……」

「たぶん、持てないから」

「そう……なのか?」

「そうだね。……中島くん、……いや有希くん……って呼んでいい?なんか友達なのに遠い気がして嫌だからさ。私のことも名前でいいから」

「あ、うん。命……さん」

「じゃね」

「じゃあ……」

彼女は……いったい何なのだろうか……。


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