139 下準備……
前回のあらすじ
魔法についてなんか知れた。
変身してから申請に行く。
「可愛いすぎますぅー」
またリリーシャは膨れてる。
「えっと……まずこれに手を……」
受付の人が言う。どうやら水晶みたいなもので何かがわかるらしい。
愛が手を付けると緑になった。
「はい、じゃあBランクですね」
どうやら魔力が分かるらしく、ランク分けされるらしい。
ちなみにリリーシャもBランク。
私の番。
「白……ですか……。AとSのどちらにしますか?戦闘に慣れていればSで自信がなければAにしますが……」
この人は私が初出場なのは(恐らく)知っているからこその言葉だ。
「Sでお願いします」
「今年は大賢者様も出るんですよ」
詳しく聞くと、大賢者様とは主催者のことらしい。金か……。
「構いません。貴重な体験が出来るかもしれないので」
「そうですか。分かりました」
ちなみに予選は明日らしい。
…………………。
佳奈がとてとてやって来た。
「佳奈は受付した?」
「Aランクだって〜」
「どんなことするの?私、回復部門でたことないからな……」
と愛。
「私もないですね……」
「お姉ちゃんは出ないでね。佳奈が負けちゃうから……」
「複数に出られるの?」
「無理ですね」
「そっか……」
「昔はできたんですけど誰かが大会荒らししましたしね……」
リリーシャが愛を横目で見る。
「5種目に出場して3冠したのがダメだったらしい……」
愛が落ち込む。
「ねぇ……私が男ならばれないんじゃない?」
「表彰は全部いっきにやるからばれます」
そうですか……。
ちなみに他の部門については割愛する。
………………。
〜翌日〜
戦闘部門予選は10人を1人まで絞るらしい。
愛とリリーシャは突破。次は私だ。
『では……開始!』
ちなみに降参か場外か気絶か致命傷で失格、殺傷は禁止、相手を浮かして飛ばすのは禁止、攻撃で飛ばすのは有効、武器の使用はあり、らしい。あとは人道的に。
どうやら障壁を張ってたら残りは一人。弱いな、オイ。攻撃馬鹿ばかりか。
「あたいの攻撃が当たらないなんて……こんな餓鬼に……」
「剣なんて物騒な……はぁ……」
溜息もついてしまう。
「なっ……」
頭に血が上ったらしく、勢いよく突っ込んで来た。火を付加して。
いい加減攻撃しようかな……。
「螺旋突!!」
回転切り、さらに風の付加か……。
「ふぁいや〜」
ゴウ、と音がして直径1mほどの火球を彼女を襲う。犯人は私。
「そんな……」
防いだものの圧倒されて、相手は降参してくれた。
『去年の4位を敗った勝者は初出場の白き魔術師中島有希だーっ!』
騒ぎすぎだろ。まだ全力の1%未満の力だぞ、オイ。
そうして、翌日も2回勝ち進んだ。
突撃したのを跳ね返して一発。もはや、作業。攻撃馬鹿ばっか。