138 いろいろと……
前回のあらすじ
なんか新しい人がでた。
僕らが来たのは入口付近で中心までかなり距離があるらしいので歩きながら説明している。
「有希は変わった能力なんですね」
「リリーシャはないの?」
「ないから魔法に手をつけたんですぅー」
リリーシャが膨れる。
「そういえばリリーシャってどこの国から来たの?」
「アメリカですよ。他にも質問ありますか?」
「じゃあ何で言葉が通じるの?」
「ここら辺一帯に魔法がかかってるんです」
便利だな……。
「アジアの方々はみんな魔力コントロールが上手で手強いんですよ」
へぇ〜。
「ほら、私たちはオーラみたいなのがあるみたいな血が流れてるから」
なるほど。東洋の神秘ですか。
「アークさんは年はいくつなんですか?」
佳奈が質問する。
「アイと同じですよ。あと、私のことは名前で呼んで」
「リリーシャさんは何色なの?佳奈はライトグリーンなの」
「佳奈は珍しいのですね。私は赤です。単純なほど楽に出来ます」
「僕は黒なんだけど……」
「黒……ですか……希少ですね」
感心されている。
「有希は性別変わると魔力も変わるからすごいんだよね〜」
「規格外です……」
「ちなみにその時は白!」
-銀だけど-
-あとで話すから……佳奈も秘密にね-
-愛お姉ちゃん、これで話してても大丈夫なの-
-リーはこれできないから-
「白……。もはや私は相手になりませんね……」
落ち込んだよ、この人。
………………。
-で、どちらにせよごまかし切れないと思うんだ-
-私はできないけど有希ならカモフラージュできるかもね-
どういうことだろ?
-有希なら色を変えられるんじゃない?どうやればいいか分からないけど-
こうやってかな?緑にして……
-どお?-
-有希は近藤さんに魔力が視認できるようにしてもらったでしょ-
-そうだった-
いつだったか。スキーの時あたりだったろうか。
さて、緑になってますね。
-大丈夫みたい-
-………………じゃあ、変身してからはそうしようか。今は戻してね-
-なんで隠すの?-
-えっと……-
その話によると色には根本的に2種類あって
染色系と輝色系があるらしい。
染色系は一般的なもの、輝色系は金銀、エメラルドなど、とにかく光ってるもので染色系より遥かに上。これは覆せないらしい。
輝色系は伝説級でここにも他に主催者が金。最高責任者がアメジストらしい。
-つまり、僕が銀とかを持ってるのはおかしいと……-
-そうだね-
「着いたよ!じゃあ、アイは私と戦闘部門に行くけどどうする?」
「佳奈は回復!」
「僕は戦闘かな?」
「あと、有希は変身するんでしょ」
「そうだね……」