表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
137/187

137 大金の秘密……

帰り道、買物をしていくことにした。

「そういえば僕がいない時は何を食べてたの?」

「佳奈が適当に作ってくれた……」

「じゃあ、僕が今日は作るよ」

「「当たり前!!」」

さて、会計だ。今日は豪華だからお金が吹っ飛ぶな。

「……足りない」

「しょうがない……全額私が出す……」

19850円だけど……足りるのか?

「余裕……」

会計を済ませてから

「愛、預金今いくら?」

「今の買物で200きった……」

「200?」

「200万……」

えっと……

「何でそんなに?」

「帰ってから話す……。有希のせいで話しにくい……」

そうでした。僕が外ではそうなるようにしたんでした。

………………。

帰宅したので詳しく聞く。

「荒稼ぎをたまにしに行くの。そうだね……大会みたいなのでかな?」

「それ、佳奈は行ったことある!魔法の大会なんだよ」

ふーん。おおかた技術を競うんだろう。

「戦闘部門が一番賞金が多いんだよね〜。佳奈は何に出たの?」

「見学してただけ。次は回復部門に出ようかな〜、って最近思ったけど」

「でさ、どこでいつあるの?」

興味がわいてきた。

「4月1日。でも、いろいろと理由があって、もう開催はされてるよ。まだ予選もしてないけど出店はある状態かな?どこかは分からないな〜」

そう言って携帯をポチポチいじり始めた。

Prrrr

「あ、リー?今、ね。……うん。あ、お願いね」

電話をしたようだ。ってリーって誰だ?

「転移用の魔法陣をここに展開してくれるって!場所教えるのが面倒だから」

………………。

こうして、僕たちは会場に着いた。

「アイ!久しぶり!」

なんか金髪の方が愛に飛び付く。

「リー、放してよ」

「あの……お取り込み中すみませんが……どこですか、ここ」

愛がはっとして説明してくれる。

「無人島かな?魔法でいろいろと障壁とか張って見付からないようになってるの」

そうなのか。僕は頷きながら感心する。

「ところで喋り方……」

「だから……いろいろと障壁があって外界と遮断されてるから……」

なるほど。

「佳奈、案内よろしく」

「私は無視ですか!?」

リーと呼ばれる人が突っ込む。

「えっと……」

「リリーシャ・アークです。よろしくね」

「あ、中島有希です」

「中島佳奈です、よろしくお願いします」

しっかりと握手。

「アイと同じ日本人ですか……。強そうです」

リリーシャは何と言うか金髪緑眼。吸い込まれそうなエメラルドグリーンの瞳でやや大人びた雰囲気がある。

「佳奈は何回目ですか?」

「2回目かな?お兄ちゃんは初めてらしいよ」

「有希は初めてですか……。………………あれ?男の子ですか?」

「一応ね。そんなに珍しいの?」

リリーシャの目の色が変わった。

「こんなに可愛い男の子が魔法使えるなんて、男の子ってだけでも驚きなのに〜」

抱き着いて……ちょっ……呼吸が……。その……豊かな胸で……息が……意識が……。

「リー、有希が白目剥いてる」

「わぉ、すみません!」

「酸欠に……なりかけた……」

「男の子なのにそっちですか……」

リリーシャが胸を強調して言う。

「むしろ羨望の対象。半分分けて欲しいから」

「変態さんか何かですか!?」

「後で説明するよ」

まあ、一般男子は豊かなものに対してこんなこと言わないな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ