136 やっと帰る……
これから気がのったらあらすじ(たまにキャラ紹介)をここでしましょう。
前回のあらすじ
有希は混乱状態を治した。
その後、とんぼ帰りをした。
「かえり」が「帰り」なのはわざとですよ。
さて、用事も済み、つかさの家に戻る。
荷物をまとめて帰る準備だ。
「つかさ、楽しかったよ」
「ありがと、じゃあゆーちん、また明日」
「……明日?」
「生徒会でしょ?会長さん」
すっかり忘れてた。明日はクラス替えの調整のために登校しなきゃいけないんだった。
また何かありそう……。
………………。
久しぶりの我が家。
「ただいぐふぅ……」
佳奈がいきなり突っ込んできた。傷が完治してないので吐血した。
「お帰り、お兄ち……キャアアアア!!」
「有希、おかえ……キャアアアア!!」
………………。
「で、そういう訳」
この傷のいきさつを話した。
「魔力だけで跳ね返したか〜。未知な現象だね〜」
「どうして?愛お姉ちゃん」
佳奈が聞く。僕も知りたい。
……って呼び方変わってない?
「私と同じ性質の魔力だとレベルからして無理かな?どんなに密を上げても魔法使わなきゃ物体は跳ね返せないし」
「佳奈はできるよ」
それは佳奈のは性質上そうであろうよ。
「明日見てみようかな、東城さんのを」
「明日もお留守番?」
だよなぁ。佳奈だってさすがにこれでは……
「学校の下見も兼ねて、ついてくればいいと思う。有希もそう思わない?」
でも一応部外者……
「だからいいんじゃない?明日の仕事からして」
「その通りだと思うよ……」
読心するなよ……。
〜翌日〜
学校に着いて、いろいろと説明して佳奈を入れて、みんなにも説明して現在に至る。
「まず、最初に配ったのが教師の案よ」
真樹が司会進行する。
「はい、後は自由に要望を言い合いなさい」
なんて適当な。
「じゃ、僕は佐藤と……って一緒だね」
「当然よね。男子としては珍しいもの」
煩悩が一部分ないしな。
「私も一緒だけど……」
坂本さんが言う。何だか久しぶりな気がする。
「で、真樹たちは?」
「基本去年と同じよ。ただ若干調整してあるだけよ。具体的には成績の上下。坂本さんは成績が上がったみたいね。池垣が落ちたみたいだけど」
「あたしは二人に抜け駆けされたくないからAに行きたい!」
………ダメだろ。
「じゃあ、私が変わろうか?」
「本当!?坂本さん」
「あれ、いいの?」
「本当はダメですけどね」
「お兄ちゃん、佳奈のクラスは?」
「一年のは教師だけしか決められないからね……」
結局、それ以外の変更は特になかった。
これから暇だな……。