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135 可哀相……かな?……

前回のあらすじ


つかさの父は変態であった。




私は聞く。

「本心は?」

(のデータ)がもっと欲しい」

「私をあげる気も私のデータもこれ以上あげる気もないです」

だって問い合わせれば提供してくれるだろうし。

「残念だよ。娘からは聞かなかったかい?」

いったい何をだろうか。

「私の能力を……。矢田くんは持ってないけどね」

途端、脚が崩れる。

立てない。立とうとしても脚がいうことを聞かない。

いや、違う。視界がぐらついて本能的に立てない。地面がふわふわした感じだ。

「耳には平衡感覚を感じる部分があるからそれを音で狂わせればいいだけさ。私の能力は声域が広すぎることだよ」

つまり会話に感覚を狂わせる音を織り交ぜた訳か……。

「君は当分他人の手なしには立てない」

治癒魔法……耳……。

「それだけですか?」

「何を強がって……」

立ってから徐々に距離を詰める。

「な……!?」

「あなたの娘さんからは殺すなと言われたので……まあ、寝ててください」

そう告げて睡眠魔法をぶつけた。

……………………。

「きゃっほー!」

つかさが戻ってきた。

「やけにテンション高いね……」

「矢田さんがあまりにも積極的だからリスにして遊んでた〜」

-魔法使って?-

-10分だけね-

「きゅい?」

・・・。

「これ?」

「うん、あと10秒くらい」

言葉もなし。

あっ……戻った。

「なんか、リスになってたような……」

現実逃避を始めた……。無理もないけど。

「矢田さんは可愛いかったよ〜」

「夢じゃなかったのか!?もう、やだ……」

何されたんだろ?

「質問だけど、どうやってリスに?」

矢田さんが聞く。

「それは、ま(ムグッ)……………ぷは〜っ。ゆーちん何すんのさ!」

「ま?」

-魔法のことは極力秘密にする!-

-分かった……-

「マジックだよ〜」

つかさが何とか取り繕う。……ってマジック=魔法じゃないか!たぶん、手品の意味の方をとってくれるだろうけど。どちらかと言うと催眠な気もする。

「ほら〜、例えばトランプがこうやってバラバラにして箱に入れて〜」

うんうん。つかさがはさみで粉々にしていれる。

「振ると……」

新品のトランプがでてきた。

「つかさちゃん、そんなことが出来るんだね〜」

矢田さんが感心してる。

「ところでそのはさみとトランプはどこから出したの?」

・・・。

-どうしよう……-

-もう、知らない-

-じゃあ言っちゃう?-

-信じないから止めとこうか-

・・・。

「矢田さん、それも手品なんだよ。ほーら」

つかさがポケットからポイポイと物を出している。

つかさが機転をきかせたことでこの場は事なきを経た。


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