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134 あがきたくもなる……

そう、私の能力は薬では影響されない。

「では、私は帰らせてもらいます」

詳しいことを聞かれても嫌だから逃げ帰ることにした。

ガチャ

鍵が開かない……。

「いつ逃げるか分からないから閉めました」

矢田さんが言う。

「お父さん!何か言ってよ!」

「ごめんな、つかさ……」

状況が掴めない……。つかさの父親は(彼いわく)愛しき娘の言うことを聞かない。

それ以前に閉じ込められている。

「矢田さん、何を……」

つかさが捕まえられそうになる。つかさは抵抗しているものの意味はなかった。仮にも女子中学生だ、大学生に力は敵わない。

「このまま帰すのも惜しいからもう少しだけ付き合ってくれないかい?君のことをもっと知りたいんだよ……」

さらっと危ないこと言うな……。

「黙れエロ親父!」

「な……矢田くん、なにか言ってあげなさい!」

「反論できません……」

一瞬、気まずい空気が流れる。

「と、とりあえず、あと少しだけだから、ね?」

むぅ……。

「内容によりますね……」

「べべべべべつに?怪しいことなんてし、しないさ……」

する気が滲み出てる。

「まぁ……ある程度はいいですよ。別に極端に恥ずかしいわけでもなくて、ただつかさに悪いと思っただけですから……」

何か変なことをされたらつかさが罪悪感を抱いてしまうだろうから……。

「私だってデータがもっと欲しいだけなんだ。君が……」

「協力しますよ。変なことじゃなければ」

私の存在は貴重らしいから。

「じゃあ脱い……」

「お断りします」

-ねぇ、つかさ-

-なに?-

-コイツヲ殺ッテイイデスカ?-

-なんで?-

-読心したら悶々としたものしかなかったから……-

-一応殺さないで……。これでもあたしの父親なんだから、ね。気絶したら止めてね。あたしは懲らしめないとダメだとは思うけどね。殺したりは……-

-分かった-

-じゃあ、あたしが矢田さんを外に連れ出すよ。魔法使うでしょ?-

-お願いね-

こうして作戦を実行し始めた。

「ねぇ、矢田さん」

「なんだい、つかさちゃん」

「あたしを捕まえるのだけじゃ飽き足らないんじゃないですか?もっといいことシませんか?」

つかさが甘く言う。

「頭大丈夫?」

案外、冷静だ。

「あたし、ずっと矢田さんのこと……ううん……もう……お願い……我慢できないのぉ……」

-殺したい……-

つかさがダークサイドに!?

気のせいかつかさから色気やら艶やかさを感じるし。

「早くぅ……もう耐えられないのぉ……」

「そ、それじゃあ……」

目の色がおかしい矢田さんとつかさがでていった。矢田さん、達者で……。

「2人きりですね」

「(データを)いただきます」

…………イマナンテイッタ?

「私だって欲はあるんだよ。データといい……、欲しいんだよ」

「はあ……」

だから……かな?

でも……

「本当は何がしたいんですか?」

「それは……君を搾り尽くしたい」

さらっと危ないこと言うな……。


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