131 何があったのだろう……
倒れてしまったつかさを(勝手に)布団を敷き寝かせた。
あの時、ふっと糸が切れたように倒れたつかさは今は規則的な呼吸をしている。
「う……ぅん……」
「つかさ!?」
「ゆー……ちん?」
つかさが目を覚ました。
「大丈夫?」
「うん……」
良かった……。
「ゆーちん、ごめんね。あたし、ゆーちんを殺しちゃいそうだった……」
「いいよ。気にしてない」
あんな程度では私は死なないから。
「嘘だよ!あたし、あんなことしたのに……」
「本当だよ」
「あたしが弱くて痛くもなかったの……?」
「そんなことないよ。氷柱とか刺さった時はさすがに死んじゃうかと……おもっ……」
しまった!
「やっぱりあたしはゆーちんを……」
遂につかさが泣き始めてしまった。
「私にもしもの事があったらみんなを呼べばいいんじゃ……」
「なら、あたしが治すもん……」
「じゃあお願いしようかな」
あの時たぶん内臓が逝ったから。今にも血を吐きそうだ。
さて、つかさに回復魔法をかけてもらいながら聞く。
「そういえば、つかさはさっきのこと……」
「よく覚えてない……。ゆーちんに魔法陣を破られて、負けたくないって思ったとこまでは覚えてるけど……それからは……なんか……ゆーちんを倒すためだけに暴走してた……と思う……」
つかさが若干目に涙を浮かべている。
「うん、でもあの時つかさから凄く大きな魔力を感じたよ」
「……」
そして私たちはこのまま延長線上に乗るかの如く眠りについた。
…………………………。
〜翌朝〜
「起きて、ゆーちん!」
ゴスッ
あの後つかさも寝てしまい、おそらく内臓はまだ治ってないのに腹に肘撃ちを朝から喰らったら
「げふっ……」
血を吐きますね。
「わわっ!ゆーちんゴメン!」
どうやら、つかさは元気になったらしい。
「で、今日は私帰る日なのは覚えてるよね」
「うん、だからゆーちんをお父さんのとこに連れてこっかな〜、って。お父さんが一回会いたいって言ってたし。今日することもないし。…………その………、で、デートとかはさ、子供っぽくて嫌いなんだよね……」
つかさらしい。
…………………。
朝ご飯を無事に済ませ、『僕』として行くことに。一応、そういうことらしい。
〜某大学〜
つかさが携帯を取り出す。
Pr……
「ああ、あたし」
出るの早っ!
『………』
「中島くんに来てもらったよ」
『…………!』
「分かった!」
『…………………』
「黙れ糞エロ親父」
ブツッ
・・・。
「さっ、いこー!」
最後に何言われたんだろ……。