表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/187

131 何があったのだろう……

倒れてしまったつかさを(勝手に)布団を敷き寝かせた。

あの時、ふっと糸が切れたように倒れたつかさは今は規則的な呼吸をしている。

「う……ぅん……」

「つかさ!?」

「ゆー……ちん?」

つかさが目を覚ました。

「大丈夫?」

「うん……」

良かった……。

「ゆーちん、ごめんね。あたし、ゆーちんを殺しちゃいそうだった……」

「いいよ。気にしてない」

あんな程度では私は死なないから。

「嘘だよ!あたし、あんなことしたのに……」

「本当だよ」

「あたしが弱くて痛くもなかったの……?」

「そんなことないよ。氷柱とか刺さった時はさすがに死んじゃうかと……おもっ……」

しまった!

「やっぱりあたしはゆーちんを……」

遂につかさが泣き始めてしまった。

「私にもしもの事があったらみんなを呼べばいいんじゃ……」

「なら、あたしが治すもん……」

「じゃあお願いしようかな」

あの時たぶん内臓が逝ったから。今にも血を吐きそうだ。

さて、つかさに回復魔法をかけてもらいながら聞く。

「そういえば、つかさはさっきのこと……」

「よく覚えてない……。ゆーちんに魔法陣を破られて、負けたくないって思ったとこまでは覚えてるけど……それからは……なんか……ゆーちんを倒すためだけに暴走してた……と思う……」

つかさが若干目に涙を浮かべている。

「うん、でもあの時つかさから凄く大きな魔力を感じたよ」

「……」

そして私たちはこのまま延長線上に乗るかの如く眠りについた。

…………………………。

〜翌朝〜

「起きて、ゆーちん!」

ゴスッ

あの後つかさも寝てしまい、おそらく内臓はまだ治ってないのに腹に肘撃ちを朝から喰らったら

「げふっ……」

血を吐きますね。

「わわっ!ゆーちんゴメン!」

どうやら、つかさは元気になったらしい。

「で、今日は私帰る日なのは覚えてるよね」

「うん、だからゆーちんをお父さんのとこに連れてこっかな〜、って。お父さんが一回会いたいって言ってたし。今日することもないし。…………その………、で、デートとかはさ、子供っぽくて嫌いなんだよね……」

つかさらしい。

…………………。

朝ご飯を無事に済ませ、『僕』として行くことに。一応、そういうことらしい。

〜某大学〜

つかさが携帯を取り出す。

Pr……

「ああ、あたし」

出るの早っ!

『………』

「中島くんに来てもらったよ」

『…………!』

「分かった!」

『…………………』

「黙れ糞エロ親父」

ブツッ

・・・。

「さっ、いこー!」

最後に何言われたんだろ……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ