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128 今知ったこと……

おばさんが僕が最近知った事を喋ってゆく。

…………………。

「じゃあ、女の子に戻る、って事はゆーちんは女の子だったわけだね」

「うん、まあ……」

「それじゃあ納得できるけどね」

「どういうこと?」

何に納得したのか。

「だってさ、いくら能力でいろいろと変わったとしても明らかに性別の経験値が必要な行動がすんなりと出来るじゃん。つまり、ある程度は女の子だった事になるんじゃない?ゆーちんは女の子になった時……戻った時に、違和感がなかったんじゃない?慣れない事もあまりなかったんじゃない?」

図星だ。確かにあの時、別に変に感じる事もなかった。

「そういえば香織ちゃんは、この子が次に来る時は友達に連れてられて来るし友達はいろいろと気付いてくれて進んでこの子の役に立ってくれますよ、って言ってたけどつかさちゃんの事かねぇ」

「母は指輪をたくさんしてませんでしたか?」

「それを言う前に数個とったけど……確かに不自然な程多かったねぇ」

「ゆーちん、どういうこと?」

つかさがおかわりを要求しながら聞く。

まだ食べるんだ……。

「予知能力が高すぎるから結婚してからほとんど使えないようにしたって聞いたんだよ。確か普通の能力を持ってる人の30倍だったかな?」

今思うと凄い……。たぶん僕の今の状況まで考えられたんだろう。

「待ってよ、ゆーちん。ゆーちんのお母さんはそんな強い能力持ってて普通でいられるわけないよ!」

「確かに自分がこれからしようとした事の結果が分かるなら正気でいられなくなるかもしれないけど……」

「違うよ!能力は脳に少し過負荷をかけることで使えるんだよ。だけど能力によってかける具合がいろいろあって変化系ならゆーちんみたいなのが1番だし、感覚系だったら予知が1番かかるんだよ」

「でも僕は大丈夫だよ?」

「ゆーちんは変化系だから上限があるんだよ。変化系は多くても全身でしょ。だけど感覚系はどう?特に予知は?今ある状態から考えられる全分岐に対して、しかもゆーちんのお母さんくらいの力だと数え切れない程いっぱいあるんだよ」

「そういえば視力がほとんどなかったとか聞いたことあるよ」

「それだけ!?」

「それだけ」

「……そっか、だからゆーちんは普通の人より能力を使い過ぎたりしても大丈夫なんだ……」

「何か言った?」

「な、なんでもないよ!おばさん、ごちそさま!じゃあね!」

「ご馳走様でした」

あわててつかさの後を追った。

そういえば、まだ聞きたい事がいっぱいあったな…………。

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