表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
121/187

121 LESSON……

ちゃんと書き溜めあります。

放置なんてしません。

というわけでつかさと買い物に行く。

〜某スーパー〜

「じゃあ、つかさが必要だと思う材料を買ってこうか」

「味噌はあるから……豆腐だ!」

つかさが木綿豆腐1丁をかごに入れる。

「さあ、会計だ〜」

朝からテンションが高いな……。感心するが1つ買い忘れだ。

「だしは?」

「だし?あの祭とかで……」

「昆布、鰹、煮干しのどれにする?」

ボケるな!

「そんなの粉末のだしを使えば……」

「つかさは何もできないままでもいいの?」

「……やだ。じゃあ昆布……」

「昆布だけじゃ少しあっさりしすぎで薄いから、鰹も買うよ」

「うん、分かった。ゆーちんはいつも何にしてるの?」

「煮干しだけど?」

鰹の残りは処理が面倒だから。

「そーなのかー」

さて、つかさの家に帰り調理開始だ。

まず、だしを作らせて、その間に豆腐を切らせているのだが……

「豆腐ってどう切るの?」

「ちょっと大きめのさいの目切り」

「それって横にも切るってこと?」

「切るよりは滑らせるというか……やってみなよ」

さて、つかさが豆腐の柔らかさを実感して切り終わったころにはだしもとれ、そのまま作っていき、味噌を入れるだけになったが……

「ゆーちん、どれくらいいれるの?」

「お玉半分くらいを……」

ボトン

……………。

「つかさ……」

「な〜に?」

「その塊をすぐにお玉で拾いなさい!」

「は〜い」

さて、つかさに説明だ。

「味噌はね、お玉に少しだけお湯(と言っておく)を掬って、とかして混ぜるんだよ」

あのままでは悲惨な結果になるところだった。

さて、遂にできたが昼が近いのに朝ご飯という状態だ。

「ゆーちんほど上手く作れないよな〜」

つかさが舌鼓を打ちながら呟く。

「初めてにしては上手だよ」

お世辞でもなく褒める。私は最初は料理にすらならなかったから……。とはいっても8年程前だったと思うが。

……………………。

「ところでつかさ、これからどうするの?」

「今日はゆーちんに女の子教育しよっかな〜、って……」

「遠慮しておくよ」

つかさだと何をされるやら。

「じゃあこれ着てもらおうかな〜」

出すはいつかのメイド服。どうしましょう。

「……どんな教育するの?」

「ゆーちんには女の子っぽさが足りないから出させてもらうよ〜。なんかね、ゆーちんは可愛いんだけど幼げなんだよね〜」

「何が言いたいの?」

「ゆーちん異性に興味ないでしょ」

「裏を返せばみんな同性だし」

「でもあたしや真樹、優稀がいるじゃねーか」

「つまり、彼氏を作れと?何になるのさ」

「ゆーちんはね、心が輝いてないんだよ。もうちょっと、ね。まあ、軟らかく言うとなんだけど。ようは、ゆーちんは外見だけで女の子って見られるじゃん。だけど中身はあんまり女の子じゃない、って言いたいの」

「はあ……」

「ゆーちん、今は気楽にいけるけどいつかはどっちにいくか選ばなきゃいけないんだよ」

つかさの言う通りだ。まだ時間はある。一応、私は元々女の子だからそっちを選ぶのか……それとも……。

「ありがと、つかさ」

これが私の口から出る言葉だった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ