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120 朝には弱し……

そうして何事もなく1週間が過ぎた。

年度末行事が一通り終わって僕はぐったりしてしまっていた。

「ゆーちん、いつあたしの家に来るの?」

「いつでもいいよ……」

2人に話したら快諾してくれて助かった。交換条件がきつかったが。

「じゃあ、明日から来てよ」

「それは……」

「いつでもいいんでしょう?」

「はい……」

気迫に負けた……。

帰ってから早速準備を始めた。とりあえず長くても三日と考えて用意しておく。

「お兄ちゃん、いつから行くの?」

「明日」

「約束忘れないでね」

「そうそう。まあ、有希が忘れたふりしても録音してあるけどね」

「さすが東雲お姉ちゃんだね」

愛が用意周到なのにびっくりだ。

さて、僕は1人で2人みたいなものだから荷物がとても多くなってしまった。男女兼用のものも多々あるが男と違って女の子には必要なものが多少ながらも多い。それらを全ていれなければいけない。恐らく遊ばれるからどちらもないと大変だからだ。さらにつかさから1つ貰って、持ち帰らなければいけないものもある。だから荷物を抑えなきゃいけない。その結果はキャスタートランクになる。多い……。

それはさておき明日は朝早く出る必要があるので早寝をしたい。で、ご飯は出前だ。無難にピザ(大きいの)2枚。愛は1人で1枚平らげてしまった。仕方がないので残りを佳奈とのんびり食べた。

〜翌日〜

朝早くに出発し、つかさの家に着いたのだが……

ピンポーン

……………。

まだ寝ているのだろうか?返事がない。仕方がないので待つことした。

……………………………。

「……ち………ゅ………」

………。

「ゆーちん起きてよ!」

どれくらい待ったか分からないがどうやら寝てしまったらしい。

「ごめん、つかさ。おはよう」

「まあ、あたしも家にいなかったのは悪かったけどさぁ」

家にいなかった?

「どこか行ってたの?」

「ん?ちょっと走ってた。最近なんだか太っちゃったみたいで……………って何言ってるんだ!?あたしは。まあ、とにかく入って」

忙しい人だな……。

「朝ご飯もゆーちんのために作るから。寝てたからお腹空いたでしょ?」

「あ、うん」

少しだけだが……。

「はいどーぞ」

出されたのはカップ麺。

「こんなの毎日食べてるの?」

「………うん」

コイツは……

「つかさ、こんなのばかり食べてると健康に悪いよ!」

「だって……あたし料理できないもん……」

「でも味噌汁は作れるよね?」

「作れない……。あたし失敗するのが嫌だから……」

これは教育するしかない。最低でもご飯は炊けるようなので日本食の代表の味噌汁くらいは教えよう。

肉じゃが?作ったことがあんまりないから却下。


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