108 電池切れはイラっとする……
だれのキャラ紹介してなかったかな?
忘れました。すみません。
「で、東雲さんはどうなのさ?」
つかさが他に誰も保健室にいないのを確認して言う。
「魔力切れ」
電池じゃないんだから……。
「ずっと能力を付けて、さらにあれだけの分身を操るために使ってたんじゃない?」
あなたは補習室に軟禁されてたはずだ。何で分かる。
「私は抜け出したからさ。ちょっとこれに協力してもらってね♪」
そう言って後ろを指差す。落武者がいるんですけど……。
「大丈夫。この子はいい子だから」
そっか……。
「ねぇ、何もないじゃん。何があるのさ?」
「「背後霊」」
「え゛っ?」
「で、どうすればいいの?」
「さあ?」
「お、お化けがいるの?」
「「いるよ」」
「きゃぁぁぁぁぁぁー!!」
「もしかしてお化け嫌い?」
「そそそそそうだよ!お化け怖いじゃねーかよ!」
「つかさの後ろにもいるけどね。オトオドしてるけど」
「中島くん、あれは死神だから」
道理で鎌を持っているという訳で……。
「し、しにが…み!?………」
バタッ
気絶してしまったようだ。
「で、どうしよう」
「魔力充填してみれば?もちろん帰ってから」
「普通は自然回復するものだけど……」
「そうなの?でも充電池は1回なくなると中々大変だよ?」
「じゃあ、明日休みだからなんとかしておくよ」
「最悪、東雲さんは月曜休みだね」
「かもね」
その後、つかさを起こして、僕は愛を背負って早退。ちなみに貧血で気絶したことにしておいた。
……………………。
〜家〜
「ただいま〜」
「あ、お兄ちゃん早かったね〜」
佳奈がとてとてと走って来た。
「うん、早退してきたから。佳奈、布団敷いておいてくれない?」
「東雲お姉ちゃんどうしちゃったの?」
さすがに魔法のことは……
「魔力切れかな?」
はい!?今、なんと!?
「厄介だな〜」
「か、佳奈は何で魔法のことを?どういうことか説明してほしいんだけど」
「東雲お姉ちゃんを寝かせたらね」
そうして寝かせた後……。
「えっとね、むこうで友達ができたんだけど、魔法が使えてたの」
「ふ〜ん」
「佳奈がね、ほとんど日本語しか喋れなかった時から英語と魔法を教えてくれたの。でね、すっごく仲良しになったんだけど1月あたりに日本に行っちゃってそれっきり……」
「日本人なの?」
「うん。1つ佳奈よりお姉さんだけど、とっても頭がいいの。でね、お姉さんがいるんだって!」
「で、佳奈は魔法を使えるの?」
「ほんとにちょっとだけ。頑張っても物を浮かせるくらい……。で、佳奈が東雲お姉ちゃんみたいに倒れた時に治してくれたの!でも、魔法はお兄ちゃんに唯一ないものだもん。すごいでしょ〜」
少しニッコリ笑う。ごめん。僕も使える。
「かんじんの名前は?」