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カミノミ!~落ちこぼれの英雄譚~ 作者:斥戸田

華国狂乱炎舞編

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魔王と勇者の衝突1.1

 "銃" それは、とある天才によって発明された、弾丸と呼ばれる小型の飛翔体を高速で発射する武器の総称である。それを使用するのにマナは必要なく、代わりに火薬や様々な気体の圧力を用いることで、高い殺傷能力を持ったまま距離のある敵に攻撃が可能だ。


 もし、こんな世界に銃が存在するとすれば、どうなるだろうか?


 もちろん、貴族達の魔法にも遠く及ばない威力ではあるが、人を殺せる威力ほどがある点、そしてマナを持たない者を含めた万人が使うことができる優れた道具として名を馳せることになるだろう。


 話は変わるが、この世界では極一部の例外を除いて民による革命は起こらない。それは何故か?


 その答えは魔法によって()下々()の戦力差が振り切れるほど上に偏っているためである。


 この世界はマナの量が地位を決めると言っても過言ではない。故に王、並びに貴族達は誰よりもマナに溢れた一族によって受け継がれてきた。


 億のマッチの火があれど、山を焼く炎が一つあるだけでソレは無意味に等しいものとなる。度の超えた不満でも、魔法の使えない者すらいる平民には耐える他ない。反乱など文字通り片手間で潰されてしまう。


 詰まる所、()()()()()()()()()()()()()()()。だからこそ、なぜ炎の革命が起き、フランの王族たちは何も抵抗しなかったのか? 今でも世界の西側では議論の絶えないお題であるのだが、今回の題目は別のものだ。


 果たして、銃を含む火薬兵器を支配者たちは受け入れるだろうか? 


 もし野心溢れる支配者ならば、すぐさま戦場に採用し、成果を上げることだろう。()()()()()()()()()()()()の話だが。


 だが支配者たちには力があった。平民を黙らせるほどの強大な力が。ただ、なまじ力はあったものの、彼らには銃に耐えうる肉体の強靭さがなかった。故に恐れた。今まで通り尊大な態度は出来なくなる。なんせ、もし銃を片手にその数を武器に反乱されれば対抗策はない。銃と人海、その抜群の相性の良さを賢き支配者は予見していた。


 しかし支配者たちの頭には、その賢さ故に別の懸念も浮かび上がっていた。もし、他の国に銃を使われれ攻めてこられたら勝ち目はない。よってこちらも銃を用いて対抗したいが、もちろん内部の反乱も怖い。よって出来れば銃は所有したくはない。


 そんなダブルスタンダードに悩まさせられた支配者はある考えに行き着いた。


 "そうだ! そんなもの初めから無かったことにすればよいのだ!!" と。


 そして、世界の王たちは、一か所に集まり、ある条例を発令させた。


 そこには、"この地のありとあらゆる場所での銃を含む火薬兵器の所持、製造、取引を禁ずる" と記されていた。

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