表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶の隅で僕達は  作者: 魔眼持ち
4/4

幕間 少女と部外者

ある少女がいた。少女は、過去の恐怖から、少女である自分を隠していた。

真夜中。


「誰!?」


少女が動揺してそう言う。彼女以外誰も居ないはずの場所で、何かが動いた音がしたから。


「何も...居ない...?」


「そう。何もいない。そして、君は何も見てない。」


「貴方は...」


少女のアパート、10階建てのマンションで、1人の女が彼女の部屋のベランダにいた。


「このセカイでは、こういうことを起こすなんて簡単にできる。」


「何者なの...早くここから出ていって!」


「君はいつまで隠れるつもりなの?」


「いいから!早く!私の前から消えて!」


『少し黙れ』


「あっ゛...」


声が出なくなる。謎の力によって。


「いいかい?このセカイには二つの力があるんだ」


「一つ、君たちが当たり前のように使う能力。これは個人のもつ意識の最も強い部分を示している」


「二つ、強い想いによって望んだ力が具現化する。意志の力だよ。どんなに可能性が低くても、想いの強さがあれば、どんなに状況が最悪でも覆すことができる」


「君はかつて、とある少女に囚われていたね」


「な...んで...そんな...ことを...」


『無駄口はいい正直に答えろ』


「ぁあ...はい...、その通りです...」


「でも君はそこから出たいという強い想いを持ち続けた。そのお陰で今の君があるんだ」


「...」


正直何を言っているのかわからない。


「ただの玩具に成り下がるはずだった君は、意志を、人間を人間たらしめる力を持ち続けたから、救われたんだ」


「安心しなよ。隠す必要はない。セカイは君を受け入れてくれるさ...」


気がつくと朝。女は消えていた。





でも結局私は、隠れることしか出来ない。


恐怖を拭いきれない。



誰か、助けて...

少女にとっての救いとは

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ